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門下生加瀬幹氏が東京2020オリンピック聖火ランナーとして走る! | 五眼館

門下生加瀬幹氏が東京2020オリンピック聖火ランナーとして走るイメージ画像

五眼館居合道の門下生加瀬 幹氏が、東京2020オリンピックの聖火リレーの代表に選ばれ、青森県三戸郡階上町「小舟渡漁港」から「はしかみハマの駅あるでぃ~ば」の3.5kmの一部区間を力強く完走しました。加瀬氏は、五眼館開設当時に入門し、約4年間稽古で汗を流してきました。館長としても記念すべき東京2020オリンピックの聖火リレーに選ばれたことは、自分の事のようにうれしく思います。また、6月13日(日)には、五眼館にて館長の指導を受け、館員皆んなと一緒に稽古し汗を流しました。
今回の東京2020オリンピックの聖火リレーをNHKがWebで紹介しておりますので、下記に、加瀬氏の東京2020オリンピックの思いを抜粋しました。

  • 加瀬 幹(Kan Kase)
  • 走る場所:榊霊園手前
  • 走る日時:6月11日(金)
  • 志望動機:(大会組織委員会に提出されたものを、そのまま掲載しています。)

私は国民を守りたいとの思いから、2009年に国家公務員として奉職した。初の勤務地は青森県八戸市。若く、生真面目であった私は歓迎され、通常業務以外にも、職場と市民との間の連絡担当を任される等、本当に幸せな日々を過ごしていた。そんな私を母も喜んでくれていた。だが東日本大震災で多くの人々が被災し、苦しんでいることに私は心を痛め、「命を失っても後悔はない」と思い、職務以外にも、休日はボランティアとして復興支援に身を捧げた。そんな私に対して母は、今は亡き祖母とともに毎日、仏壇を拝み、安全を祈願していた。その後も私は御嶽山噴火等、多くの悲劇にかかわり、その度に母は仏壇に祈るという日々を8年も過ごしてきた。東京五輪が復興五輪として決まった時、私はとても嬉しかった。そして初の勤務地、かつ被災地の青森で走ることで復興に貢献するとともに、初めて母に慶事で活動する私を見せることで喜びを感じてもらいたい 東日本大震災以来、私は仕事だけでなくボランティアとしても、水害や豪雪等、多くの災害に対処した。その中で私は、災害で愛する人を失った人にとっては、その瞬間から時間が止まるという事実を目の当たりにし、潰されるような心の痛みを抱き、涙を流した。それを思うと私は1つの慶事だけで、悲しみを背負った全ての人の心を癒せるとは口が裂けても言えない。だが、私達が、1つの国として、そして世界が1つとなって、悲しみを背負った人の側に寄り添い、忘れることなく、共にいるという姿勢を示すことで、被災者を勇気づけることができるとは信じる。復興五輪はそれが可能な出来事の大きな1つだ。私はそれを胸に刻み込み、被災者を励ますことを目的とするとともに、被災地の復興、そして常に私の安全を思い、祈り続ける70歳を迎える母の喜びを祈り、走りたい。 青森県。私はここで社会人生活のスタートをきった。見ず知らずの土地、初めての仕事、そして初めての一人暮らし。そんな私を青森県は優しく受け入れてくれた。多くの方から社会というものを教えていただき、青森県は社会人としての私の原点だと胸を張って言える。 そのような青森県等、東北地方を東日本大震災が襲い、当事者として対応したことは本当に辛く、そして自分の無力さが申し訳なかった。 約9年後、光栄にも青森県で走る機会をいただけた。責任を持って聖火の火をつなぐことで青森県に感謝の思いを示すとともに統一感と喜びを微力ながらも伝えたい。
(2020年用に書かれた文章です。)
2019年。当初、聖火ランナーに申し込んだ時、私は聖火をつなぐことで、東日本大震災からの復興に貢献しようと決意していた。 しかし、2020年3月、新型コロナウイルスが世界的に蔓延し始めていたことから、私は20年の東京五輪の開催は不可能だろうと感じていた。そのため、延期を知った時も大きなショックはなく、淡々と受け止めていた。 そして今回の新型コロナウイルスによる悲劇に際して、東日本大震災の時、東北の人々を救うため奮闘したように、今回は日本中、いや世界中の人々を救うため奮闘しようと決意し、仕事や医療機関の支援活動に打ち込んだ。 2021年という、東日本大震災から10年目の年、かつパンデミックの中からワクチン開発という希望の光、人類の勝利の兆しが見えつつある年に五輪が開かれることとなったが、「復興五輪」という当初の愛称を日本の復興はもちろんのこと、世界の復興にもできるよう、その一翼を担って、走りたい。
(2021年用に書かれた文章です。)

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«東京2020オリンピック聖火リレーの走者加瀬 幹氏と五眼館館長のツーショット»

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«五眼館居合道において聖火たいまつ(トーチ)を持つ加瀬氏と館長とのツーショット»

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