五眼館

しるばにあっぷるの居合道の稽古取材|報道機関掲載記事

2014年12月号2015年1月隔月発行の『しるばにあっぷるVol.84』へ五眼館が掲載されました。

 

シニア雑誌『しるばにあっぷるVol.84』へ五眼館居合道の取材記事画像

いきいき人生 地元で活躍する人々を紹介『居合道 五眼館館長 五戸敏晶さん』

 

最近古武道の人気が出てきており、海外においても柔道、剣道、空手、居合道など、むしろ日本より盛んではないのかと思うほどです。

そこで今回は、どこにその魅力が潜んでいるのか、その魅力は何なのかを追求してみたいと思います。

八戸市にある居合道・五眼館・館長 五戸敏晶さんを取材してみました。

五眼館には、25名ほどの門弟がおり稽古に励んでおります。

その中には女子3人、子供3人と性別年齢は関係なく入門しているのが特徴です。

居合は室町時代末期の永禄の頃、奥州林崎(山形県村山市・日本で唯一社の居合神社がある)の人、林崎甚助重信によって創始され、その有為性から武芸一般に広く取り入れられる所となり、以来400余年の時を経て今に伝わる剣技です。

居合とは、剣道の立会いに対する所謂、居合の意で、座居、立居、歩行中、如何なる時と処に於いても、正しき刀法と身体の運用を極めて錬磨し、不意の襲撃に際し、直ちに之に応じ、先又は後の先の一瞬の鞘離れの一刀を以て、電光石火、敵を制する刀法です。

然し、古来「剣の道は人を殺す事を目的とするに非ず、人を活かすものでなければならない」とされ、その刀法と身体の運用を錬磨すると共に「鞘の中」の精神を修養することが第一義であるとされ、究極は人格の養成であり、和の追求であると教えています。

それが現代社会に於いても、居合道の魅力であり、居合道を通して心の修養をし、集中力を高め、日常生活の如何なる場合にも心の平静を失うことなく、内観を究明して、冷静に第三者の眼で判断し、的確に物事を対処する事により、明るい現実を生み、生甲斐のある生活をする事に惹かれ、修業に励む者が絶えないのです。

最近、あらゆるスポーツに古武道の動きが重視されて取り入れられており、転瞬の間に生死を左右する動きは、身体の動きを極限まで効率よく、無理なく、然も強力な力を働かせている事は驚くべきものがあり、故人の智慧の深さには心から改めて敬意を表します。

伝統古武道を通して姿勢や呼吸を正し、礼儀や忍耐力、健康と健全な精神力を身につけ、日本人の良さを取り戻す為に、厳しい稽古を通じてのみ得られる、奥深い楽しさを是非味わって頂きたいと願うものです。

居合道はスポーツ化が進行しておらず、細やかな礼儀作法や日本の昔ながらの伝統・精神を学ぶことができます。

また美しい演武をするために常に胸をはることを心がけたり、重心を体の中心におくことに気を配ったりしてきれいな姿勢を維持するための筋肉が鍛えられるので、日常生活でもそれを意識すれば姿勢が良くなります。

居合道は型稽古中心なのでけががなく安全で、体力に自信がなくても稽古についていくことができるのです。

10月11日は、平成26年度全日本居合道地区対抗試合に備えての合同稽古があり、見学させてもらいました。

高段者の皆さんは、さすが一分の隙もなく、静かな中にも気迫のこもった気合いは鍛錬の賜物です。

五戸館長は試合を想定し、各人の演武がより良くなるための技を的確に指導していました。

「五眼館」門弟の蒔田さんは、一年ほど前に入門しました。 普段はにこにこしていますが、稽古の時は顔が真剣で、動作が俊敏でまるで別人を見るようでした。

蒔田さんによると、「居合道は子供から高齢者まで、男女問わずできる武道で、特に精神鍛錬には最高、一人でも修行できるのが魅力です」と語ります。

五戸館長は「居合道の魅力を多くの皆様に知っていただきたいので、興味のある方は気軽にお問い合せくださり、見学もしてください」とのことでした。

2014年12月号2015年1月隔月発行の『しるばにあっぷるVol.84』「居合道 五眼館館長 五戸敏晶さん」記事より

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