涙腺から涙が分泌され、眼の表面を流れ内側の涙点から入り、鼻腔へ流れ落ちます。この排出路が、閉塞・狭窄を起こすと、涙の流れが悪くなります。
涙の排出路 涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管→鼻腔

流涙症 (涙目) の症状

涙の排出路が閉塞・狭窄すると、目頭から涙が一日中出る(流涙)、朝に目やに(眼脂)で目が開けられないといった症状がでます。
鼻涙管が閉塞している場合では、目頭部分の涙嚢部分を押すと膿のようなものが出ることや(慢性涙嚢炎)、その部分が急激に腫れて痛くなることもあります。(急性涙嚢炎)

流涙症 (涙目) の手術

症例に応じて適切な方法を行っています。


【涙嚢鼻腔吻合術 (鼻外法)】

皮膚切開を行い、涙嚢と鼻腔間に通路をつくる手術です。手術後成績向上のためにシリコンチューブを挿入し3ヶ月間留置します。局所麻酔で1時間程度の手術です。手術の当日は眼帯をします。鼻の中につめものをし、7日目に全部抜去します。抜糸は、7日目に行います。
手術例
目頭と鼻の間に1.5cm程度の皮膚切開を行い手術を行います。
1ヶ月もすると目立たなくなります。



手術前



手術1ヶ月後



手術前




手術1ヶ月後


【涙嚢鼻腔吻合術 (鼻内法)】

上の鼻外法のように眼の内側の皮膚切開を行わないで鼻内から行う方法です。涙嚢の周囲の薄い骨を一部削ってか細いシリコンチューブを3ヶ月間挿入する方法です。鼻の中の状態により行えない患者さんがいます。皮膚切開がないので美容的な問題で手術を断念していた人にも好評です。手術時間は約30〜50分です。

手術例
手術翌日の写真です。手術による腫れもほとんどありません。
鼻出血もわずかです。


手術例@

手術例A


【シリコンチューブ挿入術】


涙道の閉塞部を解除した後に、直径1mmのシリコンチューブを挿入して狭窄をひろげたり、閉塞部を直します。留置したシリコンチューブは、3ヶ月間留置します。局所麻酔で20分程度で行う手術です。

手術後のフォロー

手術翌日に一度受診していただき、最初の1週間は2〜3回、1週間後からは週1回の通院としています。


遠方の方の手術

北は、むつ市、青森市、弘前市、他に秋田県、岩手県などからもいらしております。手術翌日診察し、それ以降は地元の病院で診察を継続していただくことが多いです。都合により、手術のみ当院でそれ以降は地元の病院という方もいらっしゃいます。問題があれば再度、当院で検査・治療を行っています。詳しくはご相談ください。


手術費用について

手術費用は、以下の様になります。

患者負担 シリコンチューブ
挿入術
涙嚢鼻腔
吻合術
白内障
(片目)
1割  5,200円 26,000円 16,000円
2割 10,400円 51,000円 32,000円
3割 15,600円 78,000円 48,000円


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