ヌマグチダンススクール

チャリティー2012


            
    

 昨年の3月11日、私はレッスンの最中でした。突然大きな揺れがやってきて食器棚を押さえながらあちらこちらから物が落ちて行くのを見ていました。その時間は永遠に続くのではないかと思われるほど長い時間で、揺れが治まった後も体が揺れているような気がしていました。東日本大震災から1年が過ぎてみると各メディア等で取り上げられる機会は目に見えて少なくなってきています。しかし、被災地では未だ復興の目途すら立たない方々が居ると言うことも事実です。ここ八戸市も岩手、宮城、福島に比べると被害は少ないものの、津波で船が打ち上げられ、魚市場が開けなくなり、家屋が浸水し死者まで出ています。また、この2次的被害として経済が冷え込み私達ダンス教師もお客さんの足が遠退き大変な思いをした1年でした。こうした現実を目の当たりにして私達にも何かできないかと各教室単位で寄付等は行っているようですが、地元のダンス界として何か出来ないかと声を掛けたところ、この趣旨に賛同して頂いた八戸市内の いとうダンス教室、サカモトダンススタジオ、ダンススタジオIKEDA、ヌマグチダンススクールと久慈市から柴田ダンス教室、弘前市からダンススタジオ・ニギの計6教室の合同で開催する事となりました。また、協賛としてセキネ商事蒲l、タカダンスファッション様、地元からお直し工房cyacya様、ダンスファッションナカグキ様の4企業の参加とJBDF東日本復興支援委員会様および月刊ダンスビュウ様よりCDの支援を頂きました事、この場をお借りしてお礼申し上げます。

 手探り状態でスタートさせたチャリティーパーティーですが、当初は券がなかなか売れず先生方も不安な気持ちで一杯だったと思います。ラジオや新聞等で宣伝して頂き各お店にポスターを貼って頂き徐々に徐々に券が売れるようになり当初の目標だった150人を遥かに上回る230人超のお客さんに来て頂きました。 7月16日のパーティー当日は、前日からの雨を引き摺る様に朝から強い雨が降っていましたが、お客さんの集まる時間には小雨になってくれたので少しホッとしました。 さて、ドアオープン後のあいさつで「今日はみなさんと楽しい時間を過ごしてこのパワーを被災地に届けよう」と始まったパーティーはプロ・アマミックスコンペ、ジルバ大会、プロのボランティアデモンストレーション、お楽しみ抽選会等で参加して頂いた方々全員が一体となってパーティーを盛り上げてくれました。ラストマンボを踊り、帰りに出口で見送る私達に来て頂いた方々から「今日は凄く楽しかった」、「お疲れ様でした」、「本当に良かった。頑張りましたね」等々の労いのお言葉を頂いた事で朝から走り回ってクタクタになっていた心身の疲れが一挙に飛んだような気がしました。 パーティー終了後には、実行委員会のみんなで簡単な反省会をした後に来年も開催する事を約束してパーティー会場を後にしました。 尚、パーティーの収益金133,298円は日本赤十字社へ東日本大震災義援金として送金させて頂きました。最後になりましたが、今回参加および協力頂いた全ての方々に心よりお礼申し上げます。