■期待と不安

 当スクール開設以来、お付き合い頂いている馬場先生(現白銀小学校校長)よりお話をいただき授業の一環としてダンスの時間を作って頂きました。
 6年生 3クラス合同(83名)で行うことになり不安で一杯でした。
 不安の余り、予定時間より早目に学校に到着。
いきなり校長室に通される(しかし、馬場先生とは顔見知りだから職員室より気が楽だった)
 数分待ったところで馬場先生が現れ現場確認をした後、白銀小学校の現状や昔(自分の時代がいつの間にか昔になった)と今の違いなどについていろいろ教えて頂きました。
■いざ!出陣(ちょっと大袈裟か?)

 そこに学年主任の大坂先生が生徒が揃ったとの連絡に来る。益々緊張してきた。先生方に連れられ体育館に向かう道すがら頭の中で段取りの再確認をしていたので先生方に何やら声を掛けられていたが耳には入って来ない(反省)
 体育館に入ると83名と聞いていたが意外と少ない感じがしたので軽く安心をする。
 生徒の前に立っち大きな声で挨拶をもらった時には少し驚きました。(正直言って、こんなにハキハキと挨拶されるとは予想していなかったので驚きと喜びを感じました)
 馬場先生から紹介していただき早速授業に入りました。
■マンボ
 最初は、社交ダンスにはチャチャチャやサンバなどのラテンアメリカンとワルツやタンゴなどのスタンダードがあること、ウリナリなどでやっている競技会はそれぞれ5種目づつあることやその他パーティーダンスがあるなどを簡単に説明し今日の課題の「マンボ」に入りました。

■浜っ子気質
 今回マンボにした理由は、先生から「浜っ子なので男子と女子が手を繋ぐのは難しい」とお聞きしていたのと自分達も子供の頃フォークダンスの時間には手を繋げなかった経験があったので手を繋がないマンボにしました。
■若さは宝だ!
 小学生に「若い」が適当かどうか分かりませんが、とにかく子供の可能性は素晴らしい。
 ほんの数分の間に発見できるほどの強烈な個性、音感の良い子、運動神経の良い子、ふざけながら自己表現をして何とか覚えようとする子、一生懸命だけどどこか気恥ずかしい子、それぞれ本当に素晴らしい。
 しかしながら、この個性をどのように伸ばしてやるかは大人が手助けをしなくてはならない。そう考えると学校の先生は大変だとつくづく思いました。
 学校に教えに行く際は、ただ社交ダンスを教えるつもりで行ってはいけないような気がしました。勿論、ダンスは楽しいものだ!身体を動かして表現することは素晴らしいことだ!と感じてもらわなくてはならない事も事実です。この辺は学校の先生方と話しをしながら進めて行かなくてはならないでしょう。
■競争心と自己顕示

 マンボの基本ステップとフルターンが踊れるようになったところで、校長先生のアドバイスによりクラス毎に分かれて踊ってもらうことにしたところ「えー」という歓声とともにクラス対抗のような雰囲気が出てきた。
 更に各クラスから代表者を壇上に上げて踊ってもらった。これも校長先生のアドバイスだったが子供たちのやる気が俄然上がったのと人が踊るのを見てから負けまいとするのかより一生懸命踊ろうとする気持ちが見え始めた。
 各クラスが踊り終わるごとに拍手が沸いて全体の雰囲気もより一層盛り上がってきた。
■心配だ!?
 今日が2回目の授業になる。
先ずは前回のマンボの復習、2カ月近く間が開いたから覚えているか不安だったがこちらの不安とは裏腹にみんな良くできる。(少しびっくり)
 マンボが簡単に終わったので今日の課題の「チャ・チャ・チャ」に入った。
 最初に足の踏み替えとシャッセの練習。これは足の踏み替えがなかなか上手くいかない様だ!マンボと違いわりと時間がかかってしまった。
がんばれ!浜っ子!
がんばれ!白小!
■お年頃?
 レッスンも基本が踊れるようになりいよいよ向かい合って手を繋いでもらうことになりました。
さ〜大変!一斉に「エェ〜!」という声が・・・・・・(本当は嬉しいくせに)
 しかし、そんなことは無視をして(こっちには、力強い先生方が付いてるんだぞ)手を繋いでもらいました。
 最初はいやいや手を繋いでいましたが慣れてきたらこちらが思っている程でもなかったです。
 結局この日はニューヨークまで進み最後に曲に合わせたものの未完成のまま終了し不完全燃焼でした。
(次回に期待しよう!)
■さ〜今日は最終日、みんな覚えてるかな〜?
少しの不安と少しの期待を抱きながら生徒より先に体育館入り、少しすると生徒がやって来た
慣れてきたのかみんなニヤニヤしている。
しかし、前回思う様な終わり方が出来なかったので、今日でどこまでいけるか考えるとやはり不安だ
時間が無いので最初の挨拶は簡単に済ませ早速レッスンに入った(少し焦っている)
先ずは、マンボの復習。今日は事前に校長先生と打ち合わせをしていたパートナーチェンジをしてみた。
生徒の表情を見るところ作戦成功だ!簡単に練習をしてすぐに音楽に合わせたがなかなかの出来である。(少し満足)
さて、今度は問題のチャチャチャだ!
マンボ同様復習をしてみた。私達は生徒が見やすいように後ろ向きでレッスンをしていたのでみんながどの程度出来ているの分からない。
恐る恐る振り向くとみんな揃っているではないですか
(美枝子先生と顔を見合わせニンマリとする)
■心配ご無用!?
 前回はニューヨークで終わっていたので今日は続きを進まなくては・・・・・・スポット・ターン、スリー・チャチャチャと足してニューヨークに戻して繰り返すことにしました。
 今日はどんどんステップを進んでいるのにみんなの反応が前回とは比べ物にならないほど良い。
 改めて子供の順応性の早さに驚かされました。
結局、こちらの心配とは裏腹にとても良い形で最終回を終わることが出来ました。
■あとがき
 当スクールでも「キッズ・スクール」を開講していますが、今回は6年生83名という大人数で私達も初体験でした。
 2回目にチャチャチャを進んだ時には失敗したと反省しましたが、我々大人の尺度では測れないものがあり、子供の順応性、可能性の高さには本当に驚かされました。
 私達もとても勉強になることが多々あり、次回の参考にさせて頂きます。
 最後に、この様な機会を与えて頂きました校長先生にこの場を借りてお礼申し上げます。また、補佐をして頂きました6年生の担任の先生方、そして何より最後まで付き合ってくれた6年生のみなさんありがとうございました。
〒031-0081
青森県八戸市柏崎1-17-15
?0178-44-9654
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Numaguchi Dance School    

小学校指導奮闘記


1日目

                                         
                                            
                                                   白銀小学校の生徒たちと強い味方の大坂先生






           壇上で指導する美枝子先生




                                             
                                                         まだまだバラバラのマンボ





       手拍子で気合?を入れながら指導する美枝子先生





                                            
                                                          やる気満々の生徒たち



2日目


           軽快にマンボを踊る白小の生徒たち



                                             
                                                         少しはカッコ付いてきた!?



3日目(最終日)

     いやいや?ながらも手を繋ぎチャチャチャを踊っています







                                              
                                                    他のクラスの踊りを観察。どっちが上手いかな!?