☆更年期障害と漢方漢方の世界では女性は7の倍数の年齢で身体に変化が訪れるといわれています。 更年期の様々な症状を感じるのが50才前後ですので、7の倍数の49才を中心にして、早ければ42才〜56才頃までが当てはまります。 更年期のときには様々な症状が出るのですが、主な症状として 冷え、のぼせ、ホットフラッシュ、不眠、神経質、憂鬱感、倦怠感、緊張感、 などがあります。 このような症状が出たときに、多くの方は婦人科へ行きます。 婦人科では、このような症状にはホルモン剤で対処しますが、まれに吐き気がする、頭痛がする、というような症状が出てホルモン剤が合わない方がいます。 また、他に婦人科の病気があってホルモン剤を使えない方もいます。 そのような時は漢方の出番です。 |
☆冷えのぼせ(上熱下寒)更年期には色々な症状が出るのですが、これらの症状は単独ではなくいくつかの症状が一緒になって同時に出てきたりします。 たとえば、下半身が冷えているのに上半身や顔(頭)がのぼせ、それにともなって急な発汗がある。又は不安感や緊張する感じがする、というように。 このようなとき漢方ではいくつかの漢方薬を組み合わせて対処します。 まず、下半身が冷えているので下半身を暖める漢方薬を使います。 しかし、上半身や顔(頭)がのぼせているので、下半身を暖めるだけだともっとのぼせがひどくなるので、上半身ののぼせに対しては上半身にある熱を冷やし上に昇った熱を下に引き下げる漢方薬を使います。 そして、不安感や緊張する感じがあるときは気が上に昇っているので、昇った気を引き下げる漢方薬を足します。 このような感じで漢方薬で全体のバランスをとるように対処していきますと、ピタリとハマるときは、とても良く効きます。 |
☆手足がほてり、のぼせるでは、下半身の冷えはなく、むしろ足がほてって熱く、上半身や顔(頭)がのぼせて手もほてる。 このような状態のときはどうでしょう。 このようなときは、まず下半身の熱を冷ます漢方薬を使います。 上半身や顔(頭)ののぼせは、程度に応じて熱を冷ます漢方薬を足します。 そして、不安感や緊張する感じがあるときは、冷えのぼせのときと同じように昇った気を引き下げる漢方薬を使って対処します。 このようにして全体のバランスをとるように漢方薬を組んでいきます。 |