ゴルフ規則(抜粋)
規則1 ゲーム
1-2. 球の動きに影響を及ぼす、あるいは物理的条件を変える
プレーヤーは、(@)インプレーの球の動きに影響を及ぼす意図を持って行動をしたり、(A)ホールのプレーに影響を及ぼす意図を持って物理的条件を変えたりしてはならない。
例外:
*規則1-2の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打
*規則1-2の重大な違反となる場合、委員会は競技失格の罰を課すことができる。
注
*規則1-4. 適用できる規則がない場合
規則に関する争点について適用できる規則がないときは、公正の理念に従って裁定がなされるべきである。
規則6 プレーヤー
6-3. スタート時間と組み合わせ
a.スタート時間
プレーヤーは、委員会が決めた時間にスタートしなければならない。
規則6-3aの違反の罰は
プレーヤーが自分のスタート時間後5分以内にプレーできる状態でスタート地点に到着したときは、時間通りにスタートしなかったことに対する罰は、マッチプレーでは最初のホールの負け、ストロークプレーでは最初のホールで2打とする。それ以外の場合、この規則の違反の罰は競技失格となる。
規則12 球の捜索と確認
12-1. 球が見える限度;球の捜索
プレーヤーは、ストロークを行うときに自分の球が見える状態にあることが必ずしも認められているわけではない。
コース上のどこであっても、自分の球を探す際に、プレーヤーは長い草や、いぐさ、かん木、はりえにしだ、ヒースなどに触れたり、曲げることはできるが、その限度は球を見つけてそれが自分の球であるかどうかを確かめるのに必要な程度までである。ただし、そのことによって球のライや意図するスタンスやスイングの区域、またはプレーの線を改善してはならない。球が動かされた場合、この規則の(a)から(d)に規定されている場合以外は、規則18-2aが適用となる。
規則により別途認められている球の捜索と確認の方法に加え、プレーヤーは次のように規則12-1に基づいて球を捜索して確認することもできる。
a. 砂に被われている球の捜索、または確認
コース上のどこであっても、プレーヤーの球が見つからない、または確認できないほどに砂に被われていると思われる場合、プレーヤーは、罰なしに、その球を見つける、または確認するために砂に触れたり、砂を動かすことができる。その球が見つかり、自分のものであるとの確認がされた場合、プレーヤーは砂を戻してライをできる限り復元しなければならない。その球を捜索、または確認している際に砂に触れたり、または砂を動かしている間にその球が動かされた場合、罰はなく、その球はリプレースされなければならず、ライは復元されなければならない。
この規則に基づいてライを復元する場合、球のほんの一部を見えるようにしておくことが認められる。
b. ハザード内でルースインペディメントに被われている球の捜索、または確認
ハザード内で、プレーヤーの球が見つからない、または確認できないほどにルースインペディメントに被われていると思われる場合、プレーヤーは、罰なしに、球を見つける、または確認するためにルースインペディメントに触れたり、またはルースインペディメントを動かすことができる。球が見つかるか、自分のものであるとの確認がされた場合、プレーヤーはそのルースインペディメントをリプレースしなければならない。球を捜索、または確認している際に、ルースインベディメントに触れたり、またはルースインペディメントを動かしている間に球が動かされた場合、規則18-2aが適用となる。そのルースインペディメントをリプレースしている間に球が動かされた場合、罰はなく、その球はリプレースされなければならない。
球がルースインペディメントに完全に被われていた場合、プレーヤーは球を再び被わなければならないが、球のほんの一部を見えるようにしておくことが認められる
c.ウォーターハザード内の水の中の球の捜索
球がウォーターハザード内の水の中にあると思われる場合、プレーヤーは、罰なしに、クラブかその他の物で球を探ることができる。ウォーターハザード内のその球が探っているときに偶然に動かされた場合、罰はなく、プレーヤーが規則26-1に基づいて処置することを選択した場合を除き、その球はリプレースされなければならない。動かされたその球が水の中になかった場合や、探っているとき以外にプレーヤーに偶然に動かされた場合、規則18-2aが適用となる。
d.障害物または異常なグラウンド状態の中の球の捜索
障害物の中または上、異常なグラウンド状態の中にある球が捜索中に偶然に動かされた場合、罰はない。プレーヤーが適用できる場合に規則24-lb、規則24-2b、規則25-lbに基づく処置を選択した場合を除き、球はリプレースされなければならない。プレーヤーがその球をリプレースした場合でも、依然として適用できる場合にはそうした規則に基づく処置をとることができる。
規則12-1の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打
規則13 球はあるがままの状態でプレー
13-2. 球のライや、意図するスタンス・スイングの区域、プレーの線の改善
プレーヤーは自分の、
を次の行為によって自分で改善したり、改善されるのを許してはならない。
ただし、次のときには前記の行動があっても、プレーヤーに罰はない。
例外:球がハザードの中にある場合−以下の規則13-4参照
13-4. 球がハザード内にある場合;禁止行為
規則で決められている場合を除き、プレーヤーは、バンカーであるかウォーターハザードであるかにかかわらず、ハザード内にある球や、ハザード内から拾い上げられていてあとでそのハザード内にドロップするかプレースすることとなる球をストロークする前に、次のことをしてはならない。
例外:
注:球にアドレスしたり、ストロークのためにクラブを後方へ動かすときも含め、いつでも、プレーヤーはハザード内の次のものにクラブなどで触れることができる。
規則13の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打
規則18 止まっている球が動かされた場合
18-2. プレーヤーやパートナー、またはそのキャディや携帯品により
a.通 則
規則によって認められる場合を除き、プレーヤーの球がインプレーの場合で次のときは、プレーヤーは1打の罰を受ける。
(@)プレーヤーかパートナー、またはそのどちらかのキャディーが次のことをしたとき。
(A)プレーヤーやパートナーの携帯品が球の動く原因となったとき。球が動かされた場合、その球はリプレースされなければならない。ただし、プレーヤーがストロークを始めたあとや、ストロークのためにクラブを後方に動かし始めたあとに球が動き、その球をストロークしてしまった場合を除く。
なお、次のような状況で、プレーヤーが偶然に自分の球を動かしても、規則上罰はない。
b.アドレスしたあとで動いた球
プレーヤーのインプレーの球がアドレスしたあとで動いた場合(ストロークの結果として動いた場合を除く)、プレーヤーはその球を動かしたものとみなされ、1打の罰を受ける。プレーヤーがストロークを始めたあとや、ストロークのためにクラブを後方に動かし始めたあとに球が動き、その球をストロークしてしまった場合を除き、その球はリプレースされなければならない。
例外:プレーヤーが球を動かす原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実な場合、規則18-2bは適用しない。
規則19 動いている球が方向を変えられたり止められた場合
19-1. 局外者により
プレーヤーの動いている球が局外者により偶然に方向を変えられたり止められた場合はラブオブザグリーンであって、誰にも罰はなく、その球はあるがままの状態でプレーされなければならない。ただし、次の場合を除く。
例外:球が旗竿に付き添ったり、差し上げたりしている人あるいはその人によって持ち運ばれている物に当たった場合-規則17-3b参照。
注:動いているプレーヤーの球が局外者によって故意に方向を変えられたり、止められた場合:
その局外者が同伴競技者かそのキャディーであったときは、その同伴競技者に対して規則1-2が適用となる。
(プレーヤーの球が他の球により方向を変えられたり止められた場合、規則19-5参照)
規則20 球の拾い上げ、ドロップとプレース;誤所からのプレー
20-7. 誤所からのプレー
c.ストロークプレー
競技者が誤所でストロークを行った場合、競技者は該当する規則に基づいて2打の罰を受ける。誤所からのプレーの重大な違反でなかった場合は(注1参照)、競技者は誤りを訂正することなく、誤所からプレーされた球でそのホールを終えなければならない。
競技者が誤所からのプレーをしていたことが分かり、しかもそれが重大な違反であるかもしれないと思った場合は、競技者は次のティーインクグラウンドからストロークを行う前に、規則に従ってプレーされた2つ目の球(第2の球)をプレーしてそのホールを終えなければならない。プレー中のホールがラウンドの最終ホールである場合は、競技者はそのパッティンググリーンを離れる前に、規則に従ってプレーされた第2の球をプレーしてそのホールを終える宣言をしなければならない。
競技者が2つ目の球をプレーした場合は、スコアカードを提出する前にその事実を委員会に報告しなければならない。報告しなかった場合、競技者は競技失格となる。委員会は競技者に該当する規則についての重大な違反があったかどうかについて裁定を下さなければならない。重大な違反があったものと裁定された場合には第2の球でのスコアがカウントとなり、競技者はその球でのスコアに2打の罰を加えなければならない。重大な違反があり、しかも競技者が前記の訂正処置をとらなかったときは、競技者は競技失格となる。
注
付則規則W 機器と他の携帯品
ある機器や他の携帯品の使用が規則14-3(人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用:下記)の違反となるかどうかについて疑問を持つプレーヤーは、R&Aにその見解を求めるべきである。
メーカーは製造を予定している機器や他の携帯品のサンプルをR&A に提出し、プレーヤーが正規のラウンド中にその機器や他の携帯品を使った場合に規則14-3の違反となるかどうかについて裁定を求めるべきである。そのサンプルは照会用としてR&Aの所有物となる。もしメーカーがサンプルを提出することを怠ったり、サンプルは提出したが裁定を待たずにその機器や他の携帯品の製造・販売を行ったり、市場に出した場合、そのメーカーはその機器や他の携帯品の使用が規則の違反となるという裁定がなされるリスクを負うことになる。以下の段落は、機器と他の携帯品のデザインの一般的な規定を、その仕様と解釈と共に定めている。それらは、規則11-1
(ティーインググラウンド)と規則14-3 (人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用:下記)と併せて読むべきである。
1.ティー(規則11)
ティーとは球を地面から高く置くためにデザインされた機器である。ティーは下記のようなものであってはならない。
2.手袋(規則14-3)
プレーヤーがクラブを握る援助となる手袋をはめることができる。ただし、手袋は単純(plain)でなければならない。
単純な手袋は下記のようでなければならない。
単純な手袋は下記のものを組み込んではならない。
3.シューズ(規則14-3)
プレーヤーがしっかりとしたスタンスを得ることの援助となるシューズを履くことができる。競技の条件が制定されている場合はその規定に基づくことになるが、ソールのスパイクのような機構は認められる。しかし、シューズには下記の機能を組み込んではならない。
4.衣服(規則14-3)
衣料品には下記の機能を組み込んではならない。
5.距離計測器(規則14-3) 略