ゴルフ規則(抜粋)
規則17 旗竿
17-3. 球が旗竿や、旗竿に付き添っている人に当たった場合
プレーヤーの球は次のものに当たってはならない。
- 人が付き添ったり、取り除いたり、さし上げた旗竿
- 旗竿に付き添ったり、さし上げている人、またはその人が持つていた物
- 球がパッティンググリーン上でストロークされた場合で、ホールの中に立っていて人に付き添われていなかった旗竿
例外:プレーヤーの許可なしに付き添われていたり、取り除かれ
規則17-3の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打。その球はあるがままの状態でプレーしなければならない。
規則19 動いている球が方向を変えられたり止められた場合
19-5. 他の球により
- 止まっている他の球により
ストロークされて動いているプレーヤーの球が、インプレーの止まっている他の球に当たって方向を変えられたり止められた場合、プレーヤーは自分の球をあるがままの状態でプレーしなければならない。マッチプレーでは、誰にも罰はない。ストロークプレーでは、ストロークをする前に両方の球がパッティンググリーン上にあったときは当てた競技者が2打の罰を受けるが、そうでなければ罰はない。
- 動いている他の球により
パッティンググリーン上以外でストロークされて動いているプレーヤーの球が、ストロークされて動いている他の球に当たって方向を変えられたり止められた場合、プレーヤーは、自分の球を罰なしにあるがままの状態でプレーしなければならない。
パッティンググリーン上でストロークされて動いているプレーヤーの球が、ストロークされて動いている他の球に当たって方向を変えられたり止められた場合、そのプレーヤーのストロークは取り消しとなる。その球は罰なしにリプレースして再プレーしなければならない。
注:この規則は規則10-1 (マッチプレーでの順番)や規則16-lf (他の球が動いている間にストロークを行う)の規定に優先しない。
規則19の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打
規則27 紛失球やアウトオブバウンズの球;暫定球
27-1. ストロークと距離;アウトオブバウンズの球:5分以内に見つからない球
- ストロークと距離に基づく処置
いかなるときでも、プレーヤーは1打の罰のもとに、初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで球をプレー(ストロークと距離の罰に基づく処置)することができる(規則20-5下記、参照)。
規則に別途規定がなければ、プレーヤーが初めの球を最後にプレーした所から球をストロークした場合、プレーヤーはストロークと距離に基づく処置をとったものとみなされる。
- アウトオブバウンズの球
球がアウトオブバウンズであった場合、プレーヤーは初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで、1打の罰のもとに球をプレーしなければならない(規則20-5下記、参照)。
- 5分以内に見つからない球
プレーヤーのサイドやそのキャディーが球を探し始めてから5分以内に球が見つからないか、またはプレーヤーが自分の球であることを確認できなかった結果として球が紛失となった場合、プレーヤーは初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで、1打の罰のもとに球をプレーしなければならない(規則20-5下記、参照)。
例外:見つかっていない初めの球が、局外者によって動かされていたこと、障害物の中にある、異常なグラウンド状態の中にある、あるいはウォーターハザードの中にあることが分かっているか、ほぼ確実な場合、プレーヤーは適用できる規則に基づく処置をとることができる。
規則27-1の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打
規則20 誤所からのプレー
20-5. 前のストロークをした箇所から次のストロークをする場合
プレーヤーが前のストロークをした所から次のストロークをすることを選んだ場合や、そうすることを求められている場合には、プレーヤーは次の処置をとらなければならない。
- ティーインクグラウンド上:プレーする球はティーインググラウンド内からプレーしなければならない。球はティーインググラウンド内のどこからでもプレーすることができ、ティーアップすることもできる。
- スルーザグリーン:プレーする球はドロップしなければならならない。ドロップした球はスルーザグリーンのコース上に直接落ちなければならない。
- ハザード内:プレーする球はドロップしなければならない。ドロップした球はそのハザードのコース上に直接落ちなければならない。
- バッティンググリーン上:プレーする球はそのパッティンググリーン上にプレースしなければならない。
規則20-5の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打
規則24 障害物
24-1. 動かせる障害物
プレーヤーは、動かせる障害物から罰なしに次の救済を受けることができる。
- b. 球が動かせる障害物の中や上にある場合は、球を拾い上げてその障害物の取り除き。この場合、その球は、球がその障害物の中や上にあった場所の真下の地点にできるだけ近い所で、ホールに近づかない場所に、スルーザグリーンやハザード内ではドコップ、バッティンググリーン上ではプレースされなければならない。 この規則により拾い上げた場合、球はふくことができる。
球が動いているときは、その球の動きに影響を及ぼすかも知れない障害物は動かしてはならない。ただし、プレーヤーたちの携帯品や、付き添われたり、取り除かれたり、さし上げられた旗竿を除く。
注:この規則によりドロップやプレースを要する球がすぐには取り戻せない場合には、別の球に取り替えることができる。
24-2. 動かせない障害物
b.救 済
球がウォーターハザードやラテラル・ウォーターハザード内にあるときを除き、プレーヤーは動かせない障害物による障害から次の救済を受けることができる。救済を受ける場合には、
- スルーザグリーン
球がスルーザグリーンにあるときは、プレーヤーは罰なしにその球を拾い上げて、(a)救済のニヤレストポイントから1クラブレングス以内で、(b)救済のニヤレストポイントよりもホールに近づかない所にその球をドロップしなければならない。救済のニヤレストポイントはハザード内やバッティンググリーン上であってはならない。救済のニヤレストポイントから1クラブレングスの範囲内に球をドロップする際、球は動かせない障害物 による障害が避けられ、しかもハザード内でもパッティンググリーン上でもない所のコース上に直接落ちなければならない。
- バンカー内
球がバンカー内にあるときは、プレーヤーはその球を拾い上げて次のどちらかの処置をとらなければならない。
- 救済のニヤレストポイントはバンカー内でなければならないという点と、球もそのバンカー内にドロップしなければならないという点を除き、他はすべて前記(@)に準じて罰なしにその球をドロップ。
- 1打の罰のもとに、ホールと球のあった箇所とを結んだ線上で、そのバンカーの後方にその球をドロップ。この場合には、バンカーの後方であればいくら離れても距離に制限はない。
- バッティンググリーン上
球がバッティンググリーンの上にあるときは、プレーヤーは罰なしにその球を拾い上げて、ハザード以外の所の救済のニヤレストポイントにその球をプレースしなければならない。救済のニヤレストポイントはパッティンググリーンの外であってもよい。
- ティーインクグラウンド
球がティーインクグラウンドにあるときは、プレーヤーは罰なしにその球を拾い上げて前記(@)に準じてドロップしなければならない。
規則24-2bにより拾い上げた場合、球はふくことができる。
例外:次の場合には、プレーヤーは規則24-2bによる救済を受けることはできない。
- 動かせない障害物以外のものによる障害のためにストロークすることが明らかに無理な場合
- 動かせない障害物による障害が明らかに不合理なストローク、不必要に異常なスタンスやスイングやプレーの方向をとることによってだけ生じるような場合
注1:球がウォーターハザード(ラテラル・ウォーターハザードを含む)内にある場合、プレーヤーは動かせない障害物による障害からの救済を受けることはできない。プレーヤーは球をあるがままの状態でプレーするか、規則26-1により処置しなければならない。
注2:規則24によりドロップやプレースを要する球がすぐには取り戻せない場合には、別の球に取り替えることができる。
注3:委員会は、動かせない障害物の上を越えたり中や下を通さずに救済のニヤレストポイントを決めなければならないとのローカルルールを作ることができる。
規則25 異常なグラウンド状態:地面にくい込んでいる球:目的外のパッティンググリーン
25-1. 異常なグラウンド状態
b.救 済
球がウォーターハザードやラテラル・ウォーターハザード内にある場合を除き、プレーヤーは異常なグラウンド状態による障害から次の救済を受けることができる。救済を受ける場合には、
- スルーザグリーン
球がスルーザグリーンにあるときは、プレーヤーは罰なしにその球を拾い上げて、(a)救済のニヤレストポイントから1クラブレングス以内で、(b)救済のニヤレストポイントよりもホールに近づかない所にその球をドロップしなければならない。救済のニヤレストポイントはハザード内やバッティンググリーン上であってはならない。救済のニヤレストポイントから1クラブレングスの範囲内に球をドロップする際、球は異常なグラウンド 状態による障害が避けられ、しかもハザード内でもバッティンググリーン上でもない所のコース上に直接落ちなければならない。
- バンカー内
球がバンカー内にあるときは、その球を拾い上げて次のどちらかの処置をとらなければならない。
- 救済のニヤレストポイントはバンカー内でなければならないという点と、球もそのバンカー内にドロップしなければならないという点を除き、他はすべて前記(@)に準じて罰なしにその球をドロップ。完全な救済が得られないようであれば、バンカー内のコース上で、その状態から最大限の救済を受けられ、ホールに近づかずに、しかも球のあった箇所にできるだけ近い所に、ドロップ。
- 1打の罰のもとに、ホールと、球のあった箇所とを結んだ線上で、そのバンカーの後方にその球をドロップ。この場合には、バンカーの後方であればいくら離れても距離に制限はない。
- パッティンググリーン上
球がバッティンググリーン上にあるときは、プレーヤーは罰なしにその球を拾い上げて、ハザード以外の所の救済のニヤレストポイントにその球をプレースしなければならない。完全な救済が得られないようであれば、その状態から最大限の救済を受けられ、しかもホールに近づかずに、ハザード以外の所で球のあった箇所にできるだけ近い所に、プレースしなければならない。救済のニヤレストポイントや最大限の救済を受けられる最も近い箇所はパッティンググリーンの外であってもよい。
- ティーインググラウンド
球がティーインクグラウンドの上にあるときは、プレーヤーは罰なしにその球を拾い上げて前記(@)に準じてドロップしなければならない。
規則25―lbにより拾い上げた球はふくことができる。
(救済を受けた状態による障害のある場所に球が転がり戻った場合一規則20―2c(D)参照)
例外:次の場合には、プレーヤーは規則25―lbによる救済を受けることはできない。
- 異常なグラウンド状態以外のものによる障害のためにストロークすることが明らかに無理な場合
- 異常なグラウンド状態による障害が明らかに不合理なストローク、不必要に異常なスタンスやスイングやプレーの方向をとることによってだけ生じるような場合
注1:球がウォーターハザード(ラテラル・ウォーターハザードを含む)内にある場合、プレーヤーは、異常なグラウンド状態からの救済を受けることはできない。プレーヤーは、(ローカルルールによってそこからのプレーが禁止されていない限り)その球をあるがままの状態でプレーするか、または規則26−1によって処置しなければならない。
注2:規則25によりドロップやプレースを要する球がすぐには取り戻せない場合には、別の球に取り替えることができる。
規則26 ウォーターハザード(ラテラル・ウォーターハザードを含む)
定 義
26-1. ウォーターハザードに入った球の救済
ウォーターハザードの方に行った後で見つかっていない球がそのウォーターハザードの中にあるかどうかの判定は事実問題である。ウォーターハザードの方に行ったが見つかっていない球がそのハザードの中にあることが分からない、またはほぼ確実でない場合、プレーヤーは規則27−1に基づく処置をとらなければならない。
球がウォーターハザード内に見つかったか、あるいは見つかっていない球がウォーターハザードの中にあることが分かっているか、ほぼ確実な場合(その球が水の中にあるかどうかにかかわらず)、プレーヤーは1打の罰のもとに次の中から1つを選んで処置することができる。
- 規則27−1に規定するストロークと距離に基づく処置をとり、初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで毬をプレーする(規則20−5参照)。
- ホールと、初めの球がウォーターハザードの限界を最後に横切った地点とを結んだ線上で、そのウォーターハザードの後方に球をドロップ。この場合には、ウォーターハザードの後方であればいくら離れても距離に制限はない。
- .球がラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切った場合に限り、前記a.b.の処置に加えて認められる選択処置として、次のどちらかの地点から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない所で、そのラテラル・ウォーターハザードの外側に、球をドロップ。
- その球がそのラテラル・ウォーターハザードの限界を最後に横切った地点
- その対岸の、ラテラル・ウォーターハザードの限界上でホールから同じ距離にある地点
この規則により処置する際、プレーヤーは球を拾い上げてふくことができるし、別の球に取り替えることができる。
26-2. ウォーターハザード内からプレーされた球
a.球が同じ、または別のウォーターハザード内に止まる
ウォーターハザード内からプレーされた球がそのストローク後に同じ、または別のウォーターハザード内に止まった場合、プレーヤーは次の処置をとることができる。
- 規則26−1aに基づく処置。
規則26−1a に基づいて、そのハザード内に球をドロップしたあとでプレーヤーがドロップしたその球をプレーしないことを選んだ場合は次の処置をとることができる。
- 規則26−1b (適用できる場合は規則26−1c)の1打の罰を更に加え、規則26−1b (適用できる場合は規則26−1c)の処置。なお、この場合、初めの球がこのハザード内に止まる前にこのハザードの限界を最後に横切った地点を基点とする。
- 1打の罰を更に加え、ウォーターハザード外で最後にストロークをした所のできるだけ近くで球をプレー(規則20−5参照)。
- 規則26−1b (適用できる場合は規則26−1c)の処置。
- 1打の罰を加え、ウォーターハザード外で最後にストロークをした所のできるだけ近くで球をプレー(規則20−5参照)。
b.球がウォーターハザードの外で紛失したり、アンプレヤブルの場合、またはアウトオブバウンズであった場合
ウォーターハザード内からプレーした球がそのウォーターハザードの外で紛失したり、その球がアンプレヤブルとみなされた場合や、その球がアウトオブバウンズであった場合には、プレーヤーは規則27−1または規則28aにより1打の罰を加えた上、次の中から1つを選んで処置することができる。
- そのハザード内でプレーヤーが初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで、球をプレー(規則20−5参照)
- 更に1打の罰を加え、初めの球がそのウォーターハザード内に止まる前にハザードの限界を最後に横切った地点を基点として、規則26−1b (適用できる場合は規則26−1c)の処置。
- 更に1打の罰を加え、ウォーターハザードの外でプレーヤーが最後にストロークをした所のできるだけ近くで、球をプレー(規則20−5参照)
注1: 規則26−2bにより処置する際には、プレーヤーは規則27−1または規則28aにより毬をドロップしなくてもかまわない。また、プレーヤーが球をドロップした場合でもその球を必ずしもプレーする必要はなく、プレーヤーは規則26−2b(A)か規則26−2b(B)により処置することができる。
注2: ウォーターハザード内からプレーした球がそのウォーターハザードの外でアンプレヤブルとみなされた場合、規則26−2bにかかわらず、プレーヤーは規則28bか規則28c (こより処置することができる。
規則26の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打