小高進の公式ホームページ・600字の教育学
Since 2001.9.20〜
令和7年10月27日(月)★〈Scroll comment〉死んでも床とか机上とか水平(空間)部分にモノを置かない主義。ま、「主義」とはいえ、かなり鬱陶しい(((( ;゚д゚)))。
■僕のDiary
★2025/10/21(火)
 高市早苗氏はきょう(=首相指名選)も、あの日(=自民党総裁選)のサッチャーブルーで決めるのかな?
 武運を祈る。
 ただ、ま、一寸先は闇だ。
 結果はわからない。
 僕は楽天家だから240票以上(過半数=233票)の、ぶっちぎり!……と思っているけど……どうかな?……アハハハハハ。(追記=実際は237票だった。)

★そういえば、僕の知人にもサッチャーブルーの似合う人物がいる(((( ;゚д゚)))。
 亜紀。21歳。
 大学4年。

 画像は1997年8月、就職活動に奮闘努力中の亜紀の勇姿?
 このときから30年近い歳月が過ぎた。
 亜紀も、もう50歳だ(((( ;゚д゚)))。
 「昔をなつかしんだって、しようがない。未来のことを考えなくては……」
 亜紀のクチグセだった。
 今、どうしているだろうか?(僕のことなんか、もう忘れてしまったかな?(★゚д゚ノ)

★2025/10/11(土)
 連立解消!
 赤飯を炊く!(といってもコンビニの「赤飯おむすび」(((( ;゚д゚))))
 高市、あっぱれ!
 ここからがホンマの第1歩、これは僕の1歩でもある。
          ☆
 6月に妻を亡くした大阪の友人からLINE。
 《11月1日に分骨を高野山に納骨し、11月7日〜11日まで、妻の供養を兼ね、四国八十八箇所巡り(今回は36ヶ寺)……》。
 末尾に「少しおじん臭いかなぁ」と添えてあった。
 紅葉が秋風にそよぐなかを敢然と歩みゆく友人……四国の山並みに夕陽が沈み,鐘の音が「ズン」と響く山門に到着する友人……の姿を目に浮かべる。
 しっかり歩け!
 元気出して歩け!

★2025/10/10(金)
 ここ1週間ほど、国内外の「椿事」の予感にオロオロ、ワクワク。
 HPもBLOGもまったく手がつかなかった。
 猛省(★゚д゚ノ)。
 本日より心機一転、「更新365日」生活に立ち戻る(^_-)-☆
 なにごとにも「核」がいる(「金平糖の核」は餅米を砕いた「イラ粉」。これに徐々に蜜をかける。徐々に乾燥させる。16日〜20日間これをくり返し、金平糖は完成するそうである。)
 僕のHP&BLOGも同じだ。
 「核」がいる。
 それがこの【Diary】である。
 昨晩、気づいた(((( ;゚д゚)))。
 なお、冒頭の「椿事」ということばだが、高2の頃、TV番組に登場。
 三島由紀夫に関する番組だった。
 「夕な夕な窓に立ち椿事を待」つ心境……。
 そのとき「椿事」を辞書で調べたことを覚えている。
 以来、僕は「三島」というと「椿事」である。

★2025/10/03(金)
★起床後、カラダの動き(ま、ココロの動きも)何か変? あきらかに昨日と違う。軽い。くわえてリズミカル。
 昨晩、(ハラハラ、ドキドキ後)ライオンズが勝ったからにちがいない(((( ;゚д゚)))。
 @西6-5オ A今井=10勝目 B平良海馬=31セーブ目 最速160キロ。
 昨日、聴いた音楽も影響している?
 C緑咲香澄の絶唱「明日はお立ちか」Dフジコ・ヘミングのモーツァルト/ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467。
 フジコ・ヘミングの強打音が好きだ。聴いていると、今は亡き母のもとへ行こうと、身につけた鐘を鳴らしながら木橋を渡っていく鉢かづき姫の姿が浮かぶ。涙が出る。ま、「明日はお立ちか」の「♪大和男児の晴れの旅」でも涙ぐんだが……(゚Д゚;)。 
 EHPを微調整(=メイン記事の下部の一部カット&Topicsの記事と記事の間隔調整)。モットーは「僕の存在のカタチ=HPのカタチ」なのだが、だいぶ近づく(^_-)-☆V。

★2025/09/18(木)
★本日未明、急激に気温が下がる。
 シャツ1枚で寝ていて目を覚ます。
 手探りでパジャマを探し、頭からかぶる。(天気予報によると、「暑さはもう終わり」、今後はずっとこういう気温がつづくようである。)

 起床後、デッキの障子戸を開け、曇り空を眺めていたら、茂吉の一首が口をついてでる。

 このくにの/
 空を飛ぶとき/
 悲しめよ/
 南へむかふ/
 雨夜かりがね」(後略)……〉

 心にしみる。
 茂吉の句のなかでいちばん「しみる」。

★2025/09/15(月)
@09/05(金)からHP更新やブログ記事編集等はいっさい中止。
A過去20年ほどの自分の記述(ブログ記事、HP記事、職場での「○○通信」など)を読んでいた。
Bこれまで「選んで(ひとつふたつ)読む」ことはあっても「(ずっと)通して読む」ことはなかった。
C予期しない「感慨」があった。
 僕ではない、他人の魂に直接触れる「新鮮さ」、ある意味「不気味さ」。
D新しいエネルギーを得た。
 少し興奮している(((( ;゚д゚)))。

★2025/08/17(日)
@昨夕、室内ラン不調。
 モデム、ルーターのリセットなど僕がやれる範囲のことをやるが、ダメ。
 会社のHPには障害情報はない。
 万事休す。
 パソコンの作業があと一歩というところだったので、やや落ち込む。
 饅頭を食べながらブラックニッカ・オンザロックWをチビチビやる。
Aけさ、再び復旧作業。
 きのうと同じ作業をもう一度、ひとつひとつよりていねいに+(けさは)ルーターの初期化(工場出荷時状態に)もやってみた。
 どれがよかったのかわからないが、なんと復旧!
 うれしいもんである。
B室内ランが不調に陥る直前の作業=GoogleにむかってS新聞のF記者の、あちこちに散らばった記事を検索をかけまくって集め、チェックしていた。
 ネット再開後、その「検索」を再開しようとしたら、昨夜追いかけていたF記者関連の記事はいっさいひっかかってこない。次ページ、次ページ……と繰っていっても出てこない。F記者の氏名すら出てこない。(どないなってんねん! だから僕は●●●●●●が嫌いなのである。八つ当たり(((( ;゚д゚)))。)

★2025/08/16(土)
@このHPの、この「僕のDiary」というコーナーは(これまでのHP運営の経験からいえば)「HPのヘソ(臍)」である。
 なのに、まったく機能していない。
 他のコーナーが更新されるのに、ここは「07/25(金)」以来、ストップしたままだ。
 HPのアカン理由が、ここにある(と決めつけている(★゚д゚ノ)。)
Aで、今、CHAT式でやってみようかな?と考えている。
 1日、3メッセージ(3コメント)。
Bつづきの「3メッセージ」もあれば、バラバラ「3メッセージ」もある……。
 これで「僕のDiary」を復活させよう、「僕のDiary」が継続すれば、HPも元気になる!(^_^)V。
C3メッセージ書けば、4つ目、5つ目……と書きたくなってくる。
 現に、今の僕の心がそういう心になっている。

★2025/07/25(金)
@(午前1時頃、および午前3時半頃)不意の目覚めのあと、午前5時45分、本格的な目覚め(((( ;゚д゚)))。
 デッキの紙障子戸を開けると、太陽がギラギラ(06:00 24.9 0.0 南西 2.4 60/60)。
 若干の逡巡のあと、外出中心だった本日の予定を(そのまま敢行すると「僕は死ぬ」……と)大幅に変更。
 ホンマ、ヤワになったもんである。
 僕のidentityの時間軸上の、先端、のっけ部分(=そうだ、高2の頃だ)、真夏。空鉢護法堂(コハッツァン)の、鳥居が密集する参道を駆け下り、駆け上る、その自分がウソのように思い出される(((( ;゚д゚)))。(ホンマ、アホやったなぁ〜、その真夏の「アホ」に還りたいものである。ちなみに僕は真夏生まれ。)

★2025/07/21(月)
★海の日。
@早朝(=07:00 29.2(℃) 0.0(mm) 南西5.9(m/s) 60/60日照時間))、玄関に国旗掲揚。
 掲揚しながら《♪仰ぐ誉れの軍艦旗/舳に菊を戴いて》
 気づいたら口ずさんでいた。
 涙ぐむ。
 海の日」は1996年国民の祝日として制定された比較的新しい祝日なのだが、僕の感覚としては日本人のidentityの時間軸と空間軸が交差する、もっとも大切な、いってみれば「ヘソ」のような日であると感じている(((( ;゚д゚)))。
 夏の空に日の丸が美しい。
A江藤淳の命日
 彼の命日には、いつも、あの日の夕刻、鎌倉近辺を襲った集中豪雨の轟きに対抗【concerto】して、密閉型ヘッドフォンで大音量の音楽を聴くことにしている。
 昨年は、Peteris VasksのEpisodi e Canto perpetuo。
 今年は???……、逡巡の末、キャプテン・モジョ・グループ『酋長の娘』を選んだ。
 歌いながら、ひとりガンガン飲む(((( ;゚д゚)))。




〈職員室通信〉New!!!!
2025年10月28日
★【職員室通信】2025年10月25日

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★朝夕、気温がかなり下がってきた。(画像=わが庭の赤い実)。

 時間=06:00 気温=2.1 降水量=0.0 風向=南西 風速=3.9 (ちなみに9月25日の記録には、時間=06:00 気温=19.8……暑い1日になりそう……ただし、もう真夏のパワーはない。射す光はやさしい。既に静かな秋の朝である……とある。)

 《十月のなかば過ぎても、私の仕事は遅々として進まぬ。人が恋しい。》……《「をばさん! あしたは、天気がいいね。」「あした、何かおありなさるの?」……「なにもない。」》(太宰治『富岳百景』から

 この季節になると、 僕の魂の内側は『富岳百景』の世界とシンクロする。

 『富岳百景』の中心人物【私】が、御坂峠を下りたのは11月15日だ。

 僕もそのあたりまで《愚図愚図》、《思ひ悩み》、《(誇張ではなしに)身悶えして》みるつもりだ。

★死んでも床とか机上とか水平(空間)部分にモノを置かない主義の僕は、こんなふうに百均のミニバケツを、スタンドライトのアームにぶらさげて、そこにマジック、ペン、ハサミ、付箋、ノリ、修正液、ホチキス、薬用アトリックスなどを収納している。
 ヘッドホンもぶらさげている。

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 (「主義」とはいえ)しかし、ま、かなり鬱陶しい(((( ;゚д゚)))

 なお、「死んでも床には……」といいつつ、書物の床積み(あるいは野積み)は平気である。
 むしろ「床積み」「野積み」にあこがれる。
 僕の家の玄関脇に開設している「ムシの図書館」にある堀辰雄に関するの「貴重本」の多くは街の古書店の玄関先に「野積み」されていた書物群の山から見つけ出したものである。

 堀辰雄は野積みの雄である。(僕も野積みの雄になりたい。)

(「貴重本?」=世間では貴重本と評価しているかどうかはしらない。僕が「貴重本」と判断して後生大事に保管しているだけである。)

★『富岳百景』の「季節」のつづき――
 ふいに、太宰の『富嶽百景』のスタート(S)からゴール(G)までは、いったいどれくらいの時間が流れているのだろうか?と思った。
 中心人物「私」の御坂の茶屋二階での執筆生活が始まったのが「九月」初旬。
 そして「これ以上、この峠で、皮膚を刺す寒気に辛抱してゐることも無意味に思はれ、山を下」たのが11月15日。
 スタート(S)からゴール(G)まで約2ヶ月。

 この2ヶ月間の「主なエピソード」――

○井伏鱒二氏と三ツ峠に登る。
○甲府で或る娘さんと見合ひ。
○能因法師「事件」。
○地元の青年たちと吉田のまち往訪(安珍清姫&鞍馬天狗「物語」)
○「お客さん! 起きて見よ!」茶店の娘さんが絶叫。富士に初雪。
○老婆「おや、月見草。」富士には月見草がよく似合ふ。

○(そして冒頭、僕が引用した)「をばさん! あしたは、天気がいいね。」

○ねるまへに、部屋のカーテンをそつとあけ……私は溜息をつく。ああ、富士が見える。星が大きい。
○御坂峠に遊女の一団体が訪れる
○甲府の娘さんのお家で結婚に向けての経済的状況の説明。
○「お客さん。甲府へ行つたら、わるくなつたわね。」十五の娘さんの純粋な声援。
○花嫁姿のお客が峠の茶屋でひと休み。
○十一月にはひると、もはや御坂の寒気、堪へがたくなつた。
○山を下る、その前日、若い知的の娘さんがふたり「相すみません。シャッタア切つて下さいな。」

 こういうエピソードが並んでいる。

 僕の魂の内側が『富岳百景』の季節とシンクロしているんだったら、この際、僕も自分の人生にメリハリをつけるために、『富岳百景』と同じ伝で――

 これまでの約2ヶ月(9月&10月+20日間)に「S」と「G」を設定して、僕の「○●百景」を「再編集」ようかな?……と思い始めている。
 (念のためにいうが、『富岳百景』と同じ伝でこれからの2ヶ月間を生きてみよう……といっているのではない。
 これは必ず失敗する、必ず言いっ放しになってしまう。

 そうではなく、これまでの過ぎ去った、貧しい、2ヶ月間を、不思議さに満ちた、人生に「再編集」しようかな?といっているのである。
 さいわい、「再編集」のためのスペースはいっぱいある。
 BLOGは日記形式になっているのだが、9月の記述は8日間のみ、10月に至っては、自民党総裁選、首相指名選など「椿事」の予感にオロオロ、ワクワクしていたせいか、記述はだった3日間のみ。
 スペースはガラガラ。)

★さっき、おもしろい話にでくわした。
 杉村太蔵氏が以前、ある番組内で、■△☆☆さんと□▲☆◎さんの再婚についてコメントしたときの話だ。
 番組が終わった後、スタッフが来て「良かった、良かった」「ぜひ来週も来てくれ」と。
 何が良かったかと訊くと、「あの薄さがいい」と言うんですよ。
 「あんな誰でも言えることをこんな大声で言うのはあなたしかいない」って(笑)。
 そのうち違うテレビ局からも声がかかってくるようになって。……

 いい話である。
 大切な話である。

 「あの薄さがいい」……「あんな誰でも言えることをこんな大声で言うのはあなたしかいない」というところが最高である。
 
 僕もこれからはじまる、約2ヶ月の「S」と「G」の、不思議さに満ちた、人生の「再編集」を――

 「薄さ」と「大声」で「ジタバタ」「もがき苦しんで」みようかな?(^_-)-……と思っている。

★【起きがけroutine】

 @WC=○ A〈体重測定〉=65.9(高止まり) 〈B血圧〉最高=128 最低=72 脈拍=55 「不規則脈波マーク」=点灯なし。 
 
〈Hきょうの朝食など〉

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〈職員室通信〉
2025年10月24日
★【Diary】2025/10/23(木)

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★スピーカーの音が変だ。
 左右のバランスが悪い。
 今度、調整しなくては……。
 と、思っていたのだが、そうではなく、どうやら僕の右耳に原因があるようだ。

 けさのネット記事に――

《☆腕を横に伸ばした状態で、乾いた親指人さし指中指の3本の指先をこすり合わせてください。
 「カサカサ」と鳴ります。
 このカサカサという音は約1000〜3000(平均2000)ヘルツで、この音が聞こえなければ、軽度の難聴と考えられます。》

 で、僕も「カサカサ」「カサカサ」とやってみた。
 左はOK。

 だが、右は聞こえない。

 横に伸ばしていた腕を折りたたんで耳に近づけても悲しいほどに聞こえない。

 まちがいない、僕は「難聴」である。

《☆聞こえづらいと、人と会話をするのもおっくうになり、外出する機会も減る。

 孤独は認知症につながる。

 聞こえづらくなったら補聴器を使ってください。》

 「孤独」は好きだ――「孤独」になるために生きてきた、「孤独」になるためにこの地域にやってきた、「孤独」になるために職務上やむを得ず参加していた、各種のグループや会からも脱会してきた)――しかし「認知症とはなぁ〜(((( ;゚д゚)))」。

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★【起きがけroutine】

 @WC=△ A〈体重測定〉=65.9 〈B血圧〉最高=117 最低=66 脈拍=60 「不規則脈波」=なしo(^∇^)o 
 Eコーヒーを沸かす。
 きょうは象印コーヒーメーカー「珈琲通」(EC-AS60-XB)。
 豆=アメリカンブレンド、20グラム、3杯分(1杯目、2杯目=ブラック、食事中。3杯目は砂糖入り、食後脳に刺激用(★゚д゚ノ))
 コーヒーの豆が尽きかけている。
 現在注文中……@焙煎【豆】ブラジル・ブルボン・250g(1,060円)×1=1,060円
 A焙煎【豆】ルビーマウンテン500g(1,080円)×1=1,080円
 B焙煎【豆】モカ・500g( 1,080円)×1=1,080円
 C焙煎【豆】ブラジル500g( 1,080円)×2=2,160円
 D焙煎【豆】炭火焙煎ビルカマウンテンブレンド500g(1,290円)×3=3,870円

 Hきょうの朝食。

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★【職員室通信】揺籠の歌

★昨日は、心の底に、早朝の「何もやりたくない。しかし、それが悲しいか?というと、そうでもない。むしろ安らぎに充ち充ちている」という、ま、はっきりいえば「このまま寝そべっていたいよ〜」気分に、一日じゅう居座られたまま夜更けに至る。
 リビングの窓辺でブラックニッカ・オンザロックWを飲んでいるとき、(音量をグッと絞って)つけっぱなしになっていたFM局から子守歌が聞こえてきた。

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★「揺籠の歌」だった。

 揺籠のうたを カナリヤが歌うよ 
 ねんねこ ねんねこ ねんねこよ 
 
 揺籠のうえに 枇杷の実が揺れるよ 
 ねんねこ ねんねこ ねんねこよ 
 
 揺籠のつなを 木ねずみが揺するよ 
 ねんねこ ねんねこ ねんねこよ 
 
  作詞:北原白秋(1885-1942) 
  作曲:草川  信(1884-1948) 
 
 歌っているのは男性グループだ。
 ひょっとしたら昔のポニージャックスかもしれない〈註@〉
 その艶やかで柔らかい声質と声域が《♪ゆりかごのつなを/きねずみがゆするよ……》と奏でたとき僕の身体のなかを、透明な衝撃が走った〈註A〉。 
 
 この「透明な衝撃」を、ことばに転換するとすれば、「僕は日本人だぁ〜!」。

 「僕は日本人だぁ〜!」

 「僕は大阪人(あるいは生野野郎)だぁ〜!」はこれまで何度も何度もある。
 しかし、「日本人だぁ〜!」はめずらしかった。 

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 今、僕がここに死し、そして、もし再び生まれかわれるのなら、なんとしても、日本人に生まれたいと思った〈註B〉
 そして、前後の脈略なしに(少し酔っていたせいか?)、日本人を選択し、日本人として第二の人生をスタートさせた小泉八雲の気持ちが、ストレートにわかるような気がした。

 小泉八雲とビール掛けをやり、ハグしたい気持ちだった。

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〈☆註@〉=「ポニージャックス」。
 実際、歌い手がだれだったのか?
 どうしても気になった。
 で、YouTubeで「揺籠の歌」「ポニージャックス」と検索をかけたら一件ヒット。
 再生すると、まちがいない! FM局から流れたのは、なつかしいポニージャックスの歌声だった。

〈☆註A〉=「透明な衝撃」。
 「揺籠の歌」の1番はよく知っていたので「揺籠のうたを/カナリヤが歌うよ」では僕の心の心拍はそれほど大きくはなかった。
 2番「揺籠のうえに/枇杷の実が揺れるよ」。
 お〜!
 お〜!
 「カナリヤ」から「枇杷」へ!
 「歌うよ」から「揺れるよ」へ!
 うまいものだなぁ〜!!!と思った。

 枇杷が出回る時期になると、母と、あるいは父と、毎日、毎日、もう毎日、毎日食した枇杷の実が、大阪人の僕にはなつかしかった。

 天王寺枇杷の種吐く路地裏かな

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 当時は隣県の奈良、和歌山でさかんに栽培され、大阪にもよく出回っていた。
 現在は果樹王国の和歌山も枇杷の栽培量は激減し、おもな産地は、長崎県(約29%)、千葉県(約15%)、鹿児島県(約8%)などに移っているらしい。
 最近、枇杷との距離を感じるのはこのせいか?

 そして3番が「揺籠のつなを/木ねずみが揺するよ」。
 「木ネズミ」と来たか!
 「揺する」と来たか!

 お〜!

 お〜!お〜!お〜! 木ネズミかぁ〜!!

 僕はここでいちばん心を揺さぶられる。
  カナリア色(金糸雀色)↓枇杷色……の直後だったから、「木ネズミ」が僕には黄金色にキラキラ輝いているように見えた。

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〈☆註B〉=「もし再び生まれかわれるのなら」
 地獄の法廷にはだしで跪く僕にむかって閻魔大王は――

 「君はずいぶんアメリカの悪口を言いふらしてきたのだから今度はそのアメリカ人の気持ちも理解できるようにアメリカ人にしてやろう」

 ――と宣告されている。
 ああ、僕が、何十年も、執拗に、CIE(=連合国総司令部 (GHQ/SCAP) 幕僚部の部局・民間情報教育局 Civil Information and Educational Section)がやった検閲に対してしつこく批判しつづけたことを言っているんだな……

 ああ、僕が、靖国神社に参拝した安倍晋三を批判したオバマを「▲×☆●×××!」と罵倒したことを言っているんだな……

 ああ、僕が先日、アメリカ人にケンカを仕掛けられ、怒りまくり反射的に「よし!相手になろやないか!」「一対一の再戦や!」「待ってろよ!」と叫んだこと……

 やがてこうなると思っていたが、やはりこうなってしまったかぁ〜……(((( ;゚д゚)))

 でも、ここで大王に負けたら、僕は、日本人だから獲得し得た「黄金色」に輝く木ネズミの勇姿に再度、会えるという特権を失うことになるのだ……ひゃぁ〜、こんなふうにアメリカ人になってしまうのはたまらないなぁ〜……とブツブツつぶやいている。
 オンザロック・ダブルの酔いがまわった視界に枇杷の実が揺らぐのが見える。(〈☆註B〉の90%は僕がホンマにみた夢。)
 (〈註〉以上)

〈職員室通信〉
2025年10月02日
★【職員室通信】若者たち3人の晩餐

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★日曜日、ジョギングは午前6時のスタート。(撮影=RICOH・CX3)
 朝焼けに向かって走る。
 この空をみていると、一瞬どこか遠くへ旅立つような気分になった。
 緑咲香澄の絶唱「明日はお立ちか」を歌いたい気分である。(彼女の歌唱力はこのところ格段に進歩・進化している。)

 え〜ぃ! 歌ってしまえ!(((( ;゚д゚)))

 《明日はお立ちか お名残惜しや
  大和男児の 晴れの旅
  朝日を浴びて いでたつ君よ
  おがむこころで 送りたや》

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★「走る」といっても、僕の「走る」は、最近は100%、スロージョギングのことである。
 女子マラソンの安藤友香走り(=忍者走り)をさらに小刻みにした走り方だ。

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★道はアップダウンをくりかえして、中心街の五差路交差点に出た。
 この信号を南側に渡ると、きょうのジョギングの目的地(=折り返し地点)の、寺院・墓地などが密集する、小高く盛りあがった山?(海抜=40メートル)の周回道路に入っていく。

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 途中、道端に四阿(休憩所)があった。
 ここが頂上にある神社への登り口だ。
 グングン登る。
 箱根駅伝の5区コースのイメージだ。
 「一気に駆け上がり」たいところだが、この勾配は僕にはムリだ。
 途中からトボトボと歩いた。
 それでも苦しい。
 ついに立ち止まる。
 深呼吸する。
 周囲の木立を見まわし、見あげ、また登り出す。

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★登る途中の、斜面の木立の間に朽ちかけた小さな住宅(←住んでいる方がいたら許してください)が2、3軒あった。

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 昔、学校を卒業したばかりの僕がこの土地にやって来た頃、同じ職場(公立中学校)の先輩Xさん(女性)とYさん(女性)が歓迎のすき焼きパーティーを開いてくれた。
 そのときのXさんの家がたしかこのあたりだった。
 あの時は夜だったから、今、その家がどれなのかはわからない。
 この画像の、藪に覆われ、延び放題の蔓草に囲まれ、今、朝の光をいっぱいに浴び、輝いている所が、そうかな?
 もう少し奥まった所だったかな?

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 XさんもYさんも若死にした。
 学校を出て教員生活をスタートしたばかりの若者たち3人の晩餐の光景を思うと、こみ上げるものがあった。
 Xさんが何を語ったのか?
 Yさんが何を語ったのか?
 それに対して僕はどんな話をしたのか?
 なにも思い出せない。

 ただ一点、Xさんが言ったことのなかで今でもはっきりと記憶に残っていることがある……というような展開ができればいいのだが、ホンマ、なにも覚えていない。
 
 Xさんも透明。
 Yさんも透明。
 僕も透明である。
 僕らはほんとうにいたのか?

 存在の証拠になるのは、今、僕の目の前の朽ちかけた小さな住宅だけである。

 透明な悲しみのようなものがこみあげた。
 当時のXさんに会いたい、Yさんに会いたい……「僕」にも会いたい。(僕が僕だったのはこの頃までだ。当然のことだが、僕は変わっていく。変えられていく。変えた自覚がある。変えられた自覚もある。「変えた」と「変えられた」の境は微妙である。まるでドラマだ。)

★折り返し点の神社にお参り。

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 鈴緒をピ〜ン!と張り、力いっぱい振る。
 ガラン! ガラン!
 ガラン! ガラン!
 ガラン! ガラン!
 ガラン! ガラン!

 (祈念の内容)……



 ……を祈念する。(このときの祈念の内容は空欄にしておく。以前の記事=「構成編」で「I当てもの的な言説、あるいは仮説も悪くはないが、ムリにやると、話が、ハイ、きょうはここでおしまいということになってしまう。ムリな当てものはやめて、空欄(=枠をつくっておく)にしておくのもいい、また来年……というこっちゃ(((( ;゚д゚))))。来年、たまたまここにやってきた僕が、そのとき新たな思いで斬り込んでも……ええやんけ」、そういう「空欄」である。以後、多用するつもりである。

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★帰宅後、シャワー。
 その後、昼食(=トースト&コーヒー)をはさんで夕食まで、シャカリキに「職員室通信」を執筆。

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★夕食後、ムシの図書館にこもって、薗田憲一とデキシーキングスをボリュームを絞って聴く。

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 1.セントルイス・ブルース
 2.聖者の行進
 3.ハイ・ソサエティー
 4.12番街のラグ
 5.オール・オブ・ミー
 6.セント・ジェームス病院
 7.アイスクリーム
 8.タイガー・ラグ
 9.ダウン・バイ・ザ・リバーサイド
 10.ザッツ・ア・プレンティー
 11.インディアナ
 12.サウス・ランパート・ストリート・パレード
 13.マスクラット・ランブル
 14.ダイナ
 15.オーバー・ザ・ウェイブス
 16.世界は日の出を待っている

 聴いていると、これまで僕の魂が通り過ぎてきた街(=校区)から街(=校区)が次々に浮かび上がってきた。

★薗田憲一とデキシーキングスとの出会いはこのレコード(=結成10周年記念録音)だった。

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〈職員室通信〉
2025年09月19日
★【職員室通信】このくにの/空を飛ぶとき/

★【起きがけroutine】
 @WC=○ A〈体重測定〉=65.6 〈B血圧〉最高=113 最低=64 脈拍=65 「不規則脈波」=なしo(^∇^)o

 G朝そうじ(電気掃除機でソファー付近、食卓付近、キッチンの床を丸っとやるだけ。)
 Eコーヒーを沸かす。
 しばらく、メリタ式の穴ひとつドリッパーでやっていたが、けさは象印コーヒーメーカー「珈琲通」(EC-AS60-XB)でやる。
 今の豆(=ハイブレンド・500グラム・1080円)にはコーヒーメーカーのほうが味がよくひきだせるようである。

 ひとくち飲んだあと一瞬、おくれて透明な味がつきぬけていく。

 ひとつ穴ドリッパーではこれがだせない。
  
 Hきょうの朝食。

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 I発声練習

 暑さに負けて「発声練習」はずっとさぼっていた。

 (ひさしぶりに……)――
 「あめんぼあかいな/あいうえお」(5分間)+ムシの図書館の小テーブルの上にあった『文集・母』三浦哲郎――「むかしの目録」(5分間)=合計10分間

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 《……「こんなものが見つかったんだけど、どうしましょうか。」
 女だけが持っている表情の一つに、亭主のしっぽをつかんだときの勝ち誇ったような表情がある。男にとっては、まことに複雑な、薄気味の悪い表情で、女房がそんな表情を浮かべて近づいてくるときは、まず碌なことはないと観念しなければならない。(後略)》

 三浦らしい口上である(≧≦)
 僕は(しかし、こういう三浦の口上が、大、大、大の)苦手(((( ;゚д゚)))。
 でも、三浦の文章はエンジンブレーキがよく効いている。
 発声練習には最適だ。
 いわゆる「チャンク」(3つ、4つのことばのかたまり。例=「まことに複雑な、薄気味の悪い表情で」)ごとにエンジンブレーキがかかる。
 発声直前に一瞬、身構えさせる。
 「正確に読まなければ」と思わせる。
 だから、ま、「いい練習になる」。
 けど、ま、ちょっとお節介っぽい、シンドイ(★゚д゚ノ)

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★このくにの/空を飛ぶとき/

★本日未明、急激に気温が下がった。
 シャツ1枚で寝ていて目を覚ます。
 手探りでパジャマを探し、頭からかぶった。(天気予報によると、「暑さはもう終わり」、今後はずっとこういう気温がつづくようである。)

 起床後、デッキの障子戸を開け、曇り空を眺めていたら、茂吉の一首が口をついてでた。

 このくにの/
 空を飛ぶとき/
 悲しめよ/
 南へむかふ/
 雨夜かりがね」(後略)……〉

 心にしみる。
 茂吉の句のなかでいちばん「しみる」。

★全校朝会の日――
 この茂吉の80年前の歌〈この国の空を飛ぶとき悲しめよ……〉に触発されて――

 A大東亜戦争前夜の日米関係
 B敗戦後の占領統治がスタートした頃の日本人の心情
 C現在の国際関係における日本の課題
 Dこの課題に関連して今「僕たち」に託されていること

 ……などについて語る。
 もちろん、@話の冒頭は「茂吉の歌」。

 ステージの上からシンと立つ生徒たちの姿を見渡しながら語っていると、空を飛んでいる「かりがね」の気分に陥った。

 「空」を飛びながら話すのはこれが初めてだ。

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★夜、ブラックニッカ・オンザロックWをやりながら、『文学の現在』(江藤淳)を読み返す。

 江藤=声は大事ですよ
 中上=あの声が、あっ、この時代に一緒に生きてくれているという思いを抱かせる。
 江藤=為朝がステージに出てきて、幸四郎の声を借りて語り出す。そうすると、われわれは、その現存を体験するのですね。演劇的体験、文学的体験。声はそのいちばん深いところにあるものなんですね。
 中上=幸四郎の声というのは、ちょっと人を、生きていこうよっていう気にさせる。いろんな困難があるけど、生きていこう、俺は生きるっていう声。

 (僕のうちに)茂吉の声が反響している。

 冒頭、「三浦の文章はエンジンブレーキがよく効いている」といったが、僕が「エンジンブレーキ」と感じているのは、三浦が書くとき心のうち(=いちばん深いところ)で発する「声」の「リズム」なのかもしれない?……と思った。




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僕のTopics



★実は(ハルコにみつからないように、こっそりと)「新!トリス・ハイボール」を半旗の下に隠していたのだ





★蝶番をめぐる、僕の人生上のはかない物語







★地図の真ん中にカーミットチェアを置こう!






★周囲に年寄りたちがたくさんいる。
 太鼓や、すりがね、拍子木などで、うるさい音を立てながら「反対!」「反対!」と絶叫している。







★僕のポケモンgo
 2025/06/29、相棒のバイウールとともに遂に、遂に《レベル40》に到達!
 ホンマ、うれしいもんである。
 始めたのは2016/7。
 だから、足かけ9年。
 ずっと昔、ミニ・オートバイに乗ってトコトコ、トコトコ、命からがら十和田湖畔に到着したときのことを想起した。
 「はるばる来たぜ感」が爆発し、座席にまたがったまま何度も「バンザイ!」をした。
 今回(=レベル40)はその10倍うれしい!、アハハハハ、アハハハハ(((( ;゚д゚)))






★式辞・「1円でも安いチキンラーメンを求めて!空堀り商店街を下る!」






★「職業は堀辰雄」に至らず「趣味は堀辰雄」にとどまった僕が(自信を持って)推薦する堀作品ベスト3=@『書簡集』 A『大和路・信濃路』 B『風立ちぬ』……






★このお話では、だれが、どこで、なんのために不寝番をしているのですか?






★おかあさん、大丈夫ですよ(教員修業シリーズ)






★そこ、わたしの街なんです。わたしが生まれ育った街なんです。そのやたらと植え込みの木が伸びてるのはたぶん保育園の前の道をちょっと行ったとこで、柱がタイル張りの戦前からあるアパートって書いてあるのは十五年ぐらい前までは半分朽ちてたけどまだあって、その運河の船で遊んでる子らはもしかしたら友達の弟かも。






★新雑誌の表紙は三田村o右先生(2023年12月02日逝去)が描いてくださった。「表紙右上部の大きな黒丸は『1号』を表している」(=三田村先生の説明)。その黒丸の右肩に「なぜか?」太いカギカッコがついている。






★2人の女子生徒が僕を選んでくれた。(人数をいちいち確認するわけではない。僕を選んだかどうかは「目線」でわかる。女性教員のほうも現時点で28人が自分を選んでいるということはわかっている。






★彼も僕もキラキラと光る星を見あげながら死ななくてよかったと思った






★人生の大転換!以後、「考えるブレスト」は廃す。「見るブレスト」に徹する