大昔、地の老人が、野良仕事を終わってこの近くを通ると、川下のほうから美しい歌声が聞こえてきた。老人は近くに住んでいる狸か狐だろうと思いそのまま家に帰った。
 数日後、そこを通ったときのこと、あの歌声が聞こえるので、男は恐る恐る歌声のほうに近づいてみると、何と美しい女神が谷川の岸の石に腰かけて長い髪をとかしていた。
 しばらくすると女神は気配に気が付き、煙のように消えてしまった。
「弁天様だ」
 老人はその気品さにしばらく呆然としていた。弁天様が座っていたそばからは湯花を浮かべた泉がこんこんと湧き出ていた。それを汲んで持ち帰り沸かして使ってみると、肌がツルツルと滑らかになり、切り傷、皮膚病、目の病などによく効くことが分かった。
 これは弁天様のお授けの霊泉と思い、弁財天を祀るようになった。                                 来田家伝承話

 娘が一歳の夏、汗疹(あせも)にかかり、夜泣きもひどく寝苦しい夜が続いていた。 それを聞いた九戸村のあるお方が、
「来田の湯に連れて行ってみたら」
 というので、じゃ皆でお風呂に入ってくるか~と軽い気持ちで…八戸から国道四号線で約一時間かけて一戸町の来田湯へ。
 湯に浸かった娘はその夜からスヤスヤと気持ちよさそうに眠るようになり、汗疹も治ったのだ。
 今は二戸郡一戸町が指定管理者制度でやっていて、『来田保養センター』となっている
 一般には「来田の湯」として親しまれている。
  

岩手県二戸郡一戸町楢山字茶屋場1国道4号線から車で10分   電話 0195-322884
うれしかったネ職員の対応
 国道340号線から入った。トンネルがありライトを点けた。来田湯の駐車場でライトのスイッチを切り忘れた。 帰りにエンジンがかからない、バッテリーがあがってしまったのだ。
 困っているところに、町の職員?だろうか、それとも今日のイベントの実行委員の方か、4人ほどの方が来て『押しかけ』をやってくれた。
今の車は「押しかけ」は効かない。それとわかると仲間に電話で連絡。すぐに車を持ってきてブースターで送電してくれた。 この時間十分くらいか。手際よくやってくれた。 本当にありがとうございました。
今日は土用丑の日、 舞台では、shibata-mituoさんのマジックやカラオケ大会などが催されていた。フロント係や職員の方の応対もとても親切,、入浴料金もやすい。湯船はちょっと狭い気もするが…。
今日は、うな弁600円、生ビール300円、お風呂は300円と…もう満足満足でした。