近頃綱を引く子や太鼓をたたく子に女の子が多く見られるようになったけれど昔はそうじゃなかったのよ。小ちゃな子供は別として年頃になった女の子は祭りに参加できなかった。
山車の前の赤い欄干にちょこっと触ろうものなら小太鼓をたたいている悪ガキ男の子らに「山車に触るな!山車が腐る。」と言って太鼓のばちで手をたたかれたり意地悪をされた。小太鼓は悪ガキどもに占領され、笛吹の人は酒臭いじいさんばかり、大太鼓も強面の若い衆と女の出る幕は全然無かった。
唯一、あこがれは金棒持ってきれいに着飾り山車の先頭を歩く「ジャンガラ持ち」だけだった。
しかし、時代は変わり….今では大太鼓も小太鼓、笛吹も、そればかりか女の音頭上げまで鍛冶町には居る。とうとう女の時代になった。何でも居る鍛冶町だけど今だ男の「ジャンガラ持ち」だけは出てきていない。