食の話

 おにぎり

祭りの楽しみは山車を引くことは言うまでもありませんが、もう一つの楽しみに祭りの食事があります。
昔から「腹が減っては戦が出来ぬ」と言うことば通り鍛冶町には重い山車を引っ張る力の原動力となる弁当のおにぎりがあります。
他の町内では仕出し弁当や透明のパック詰めのおにぎりが多い中、鍛冶町では町内の婦人部のお母さん総出で作る経木に包んだおにぎりが、毎年祭りの時に出されます。
このおにぎり、梅と塩ジャケの入った胡麻の付いた普通のおにぎりなのに何故かおいしいんです(^▽^) 家で同じように作っても全然味が違い、それはお米が違うのか、炊き方が違うのか、包んである経木に秘密があるのか...?とにかくおいしいおにぎりです。
子供の頃に食べた記憶があるのか、その味を忘れられずにわざわざ貰いに来る人がいるくらい本当においしい祭りのおにぎりなんですよ。

 
 
 
↑こんな風に飯箱に詰められて一人ひとりに配られます。
↑これが鍛冶町のパワーの源!みんなが大好きなおにぎりです。
 

 

うまさの秘訣を検証してみました!
◆お米
お米は町内のお米屋さんから買った、ごく一般的普通のお米だそうです。(多分お米ではなく炊き方にあるのかもしれない?)
◆炊き方

昔は一度に5升も炊ける大釜を釜戸にかけて、薪で炊いていたそうですが、今では釜戸で炊ける人もいなくなり3升炊きのガス釜で4回も5回も炊いているのだそうです。(やはり一度にたくさん炊くのがおいしいのかも?)

◆にぎり方

おにぎりをにぎる時は、手水をつけてご飯粒が手にくっつかないように…というのが一般的ですが、にぎる人によって丸だったり三角だったりベチャベチャだったりホッコリだったりと様々です。鍛冶町では手水はほんの少し。その分塩たっぷり(コレは疲れた時に塩を利かせた固いおにぎりでなければ喉を通らないということから)中身は一つは梅干し、もう一つは塩ジャケ。

ご飯を茶碗で同じ量になるように盛っては並べ、あら熱と水分を飛ばす。にぎる人は手に塩を付けてギュッギュッと丸くにぎって次の人へ。待ってましたと、胡麻を両面に付けて経木に二個ずつ包んで箱に並べます。(うまさの秘密はこの塩加減と、包む経木にあるみたいです。)

 

←婦人部のお母さん方が、暑い中で一生懸命おにぎりを作ってくれます。

「ん!水加減良し、つや良し、味良し!!」

 

 付け合わせ

昔はおにぎりを子供達に配る時に、付け合わせにしょっぱいキュウリと青々としたナスの漬けものを経木のはしにはさんで渡したものでした。お祭り時期になると毎年、橋旗さんのおばあさんが朝市からナスとキュウリを何kgも買って、どっこいと漬けてくれたものでしたが、おばあさんが亡くなってからと言うもの、昔のように青々としたおいしい漬け物を漬けられる方がいなくなってしまいました。
最近の子供達は好みが変わりナス漬けをを好きがらず、またこの時期、小ナスが品薄なこともあって近頃ではキュウリの塩漬けだけになってしまいました。ザンネン!!
今はナス漬けに替わりチクワ、コンニャク、さつま揚げを煮含めたおでんを小袋にいれていっしょに添えられます。

 

 おみやげ

一日山車を引っ張って、最後のお楽しみは子供達に配られるお土産の袋詰めのお菓子です。
中身はと言うと、そうたいして高くもないお菓子が7〜8種類はいっていて、子供達はそれを順番に並んで一人ずつ貰います。家まで待てない子供達はお菓子をもらうなり袋の口を開けてみては「あっ!○○が入ってる。」とか「また○○だー」と一喜一憂大騒ぎをしながら家路へと急ぎます。
このお土産は大人になってからも何か嬉しいもので、一日の祭りが済んでお酒をたくさん飲んだ千鳥足のお父さん達も忘れずちゃーんと下げて帰ります。
持って帰ってそれを自分が食べるわけではないのだけれど、やっぱり貰うと嬉しいお土産なんですね。
お祭が終わると、お菓子が段ボール箱に1つたまります。それでも、よその人には絶対あげたくないんですね〜!!一人で全部食べてしまいます。