H24年度の山車

桃太郎伝説


あの悲惨な震災から一年が経ち復興も着実に進んでいるとはいえ、八戸の景気もまだまだといった状況の中、鍛冶町山車組は世の中の嫌なことをすべて吹っ飛ばすような爽快な鬼退治の山車を作ります。

■解説
吉備の国、今の岡山県に伝わる伝説で、おとぎ話の「桃太郎」の基になったというお話しです。
その元になった伝説は各地に諸説色々と伝えられておりますが、その中から最も有力な話である二つの伝説を取り上げました。
一つは吉備津彦命(きびつひこのみこと)のによる温羅(うら)征伐。
もう一つは稚武彦命(わかたけひこのみこと)の海賊退治です。
登場人物は温羅(鬼)・吉備津彦命(桃太郎)・家来の犬飼武(犬)・楽々守彦(猿)・留玉臣(雉)それぞれがおとぎ話のモデルになったと言われます。
どちらも民衆を苦しめる鬼をヒーローがやっつけると言う勧善懲悪の物語で、これらが元になり子ども達の大好きな桃太郎のお話ができたと言うことです。

■物語
昔、吉備(きび)の国に温羅(うら)と言う恐ろしい鬼神がおりました。
温羅は帝に従わず人々を困らせていたので、帝は息子、五十峡芹彦命(いさせりひこのみこと)に温羅の討伐を命じます。
三人の家来を引き連れ命は鬼ヶ城へと向かいました。
戦いはとても激しく、命の軍勢は雨のように弓矢を射かけるのですが、温羅の投げる岩によってことごとく打ち落とされてしまいます。そこで命は一度に二本の矢をつがえて弓を射ることを考えました。
すると一本の矢は温羅の投げた岩に当たって落ちましたが、もう一本は温羅の左目に命中しました。目から流れ出た血は川となり血吸い川になりました。
傷ついた温羅はキジに姿を変えて山奥深く逃げましたが、命はタカになって追いかけます。
温羅は雷を鳴らし大雨を降らせ、血吸川の流れの中に鯉に化けて逃げ込みます。
命は今度は鵜(う)に変わり追いかけ、温羅を食い上げました。
観念した温羅は命に自らの名前を譲り、その後命は吉備津彦命(きびつひこのみこと)と名乗ります。
激しい戦いの末、命は温羅の首をはね、串に刺してさらしたのですが、その首が何年もの間、大声を出して不気味に唸り続けました。
そこで、首を大釜でゆで犬に食わせその骸骨を地中深く埋めましたがそれでも首は鳴り止みませんでした。
ある夜、吉備津彦命が寝ていると温羅が夢枕に立ち「我妻 阿曽媛(あそひめ)に釜を焚かせたならば、これまでの悪行の償いとして、世の中の吉凶を唸り知らせよう」と告げました。
これが現代まで吉備津神社に鳴釜神事として伝えられております。
「吉備津彦命の温羅征伐」のお話しです。

もう一つの説は 吉備津彦命の弟で稚武彦命(わかたけひこのみこと)が姉の 倭 迹々日 百襲媛命( やまと ととひ ももそひめのみこと)の所を訪ねるために川を上っていると、川のほとりで洗濯をしている一人の娘を見つけました。
娘のあまりの美しさに帝は娘の婿養子になりました。娘の家で、「近くの海で海賊(鬼)達が暴れ回って村人達を困らせている」という話を聞き、命は鬼を退治することにしました。
家来には航海術に優れた犬島の住人、火を扱うのが得意な猿王の住人、弓矢の名手の雉ヶ谷の民らと一緒に鬼ヶ島へ向かいました。
最初の海戦では犬島の住人の見事な操舵術で敵を圧倒し、陸戦では雉ヶ谷の民らが弓矢で鬼達を押しまくり、最後は猿王の住人が火攻めで鬼をやっつけました。
戦に勝利した命達は村人達の財宝を取り戻し、めでたく凱旋したということです。

 

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