H18年度の山車

国性爺合戦

(こくせんや かっせん)

◆解説
主人公の国姓爺(中国名=鄭成功。皇帝と同じ称号を意味する「朱」の称号をもらい以来「国姓爺」と呼ばれる。)は実在の人物で、中国の清が明を支配し始めた頃、清の支配に反旗をひるがえし明朝再興を図り、また台湾をオランダ人の手から奪い返し中国、台湾ともに民族の英雄とたたえられた。その話をもとに近松門左衛門が人形浄瑠璃として書き上げました。近松門左衛門は実在の国姓爺に敬意を表し「姓」の字を「性」に替えて「国性爺合戦」として書き大ヒット、代表作として後生に語り継がれています。

◆物語
明の忠臣 鄭芝龍(ていしりゅう)を父に、日本人を母に持つ若者 和籐内(わとうない)は長崎の松浦の平戸の村で妻 小むつと共に暮らしておりました。
ある日、明の皇帝の妹 栴檀皇女(せんだんこうじょ)が平戸の浜に流れ着き、明の皇帝が家来の李蹈天(りとうてん)の裏切りにより命を奪われたことを聞かされます。栴檀皇女と皇子は呉三桂(ごさんけい)らに助け出され皇女は船に乗せられ海へ、また皇子は呉三桂自らが救い出し山へ逃げ延びたと言うことです。父鄭芝龍と和籐内、母親 渚の三人は明復興のために中国に向かいます。
中国に渡ると父鄭芝龍が中国のに残して来た娘 錦祥女(きんしょうじょ)が敵国、韃靼(だったん)の甘輝(かんき)将軍の妻になっていることを知り、見方に頼もうと甘輝将軍のいる獅子ヶ城を目指します。
途中、千里が竹に迷い込み、猛虎と出会うが伊勢大神宮のお札の霊力で難無く虎を手なずけてしまい、そればかりか虎狩りに来た李蹈天の兵士までも手下にしてしまいます。
獅子ヶ城にたどりついた和籐内でしたが、あいにく甘輝将軍は留守で城内にはいることが出来ません。そこで母親が身代わりとなり錦祥女の案内で中に入り、甘輝将軍に直接頼むことにしました。
錦祥女は和籐内に「願いがかなったならば川に白い粉を流し、かなわなかったら紅を流す」と約束します。
母親は甘輝将軍に助太刀をたのみましたがまったく聞き入れてもらえませんでした。「韃靼の武将である自分が妻の縁で敵方に助太刀するなど武門の恥。見方になれと言うならば妻を殺してから味方に付こう」というのです。母は義理の娘を見殺しにすることなど出来ずに助太刀をあきらめます。
錦祥女は義理の母親の願いと夫の武将としての面目の板挟みに合い、自分の胸に刃を突き立て、流れに赤い紅(血)を流します。
甘輝は自分の妻の命を懸けた願いを聞き入れ、和籐内に味方することを誓いました。
その後、和籐内は父鄭芝龍や甘輝、呉三桂(ごさんけい)らと力を合わせ、苦労の末に宿敵の韃靼王と李蹈天を討ち果たし、ついには明の皇子を即位させることが出来ました。

 

以前の山車絵はこちら↓

H17年度

H16年度

H15年度