初めての奥津軽の旅 蟹田から高野崎、龍飛崎へ輪行の旅

H28.7.22

 平成28722日(金)

あおもりフリーエリア(大人の休日クラブパス)という切符を使うと、県内JRと青い森鉄道を一日乗り放題で1,230円。これは安いということで、前から訪れたかった奥津軽の龍飛崎を輪行の旅で目指すことにした。初めてのJR津軽線を蟹田駅まで輪行し、陸奥湾と津軽海峡に面した松前街道を走り、下北半島と北海道の松前半島を遠望しながら平舘、高野崎、そして龍飛崎を目指す旅である。景色が楽しめるコースなので、天気予報を調べながら晴天の日を狙って走り出した。

 

自宅5:00〜八戸駅6:09発‥‥(青い森鉄道)‥‥青森駅8:05‥‥(津軽線)‥‥蟹田駅8:44〜今別町高野崎11:00〜三厩12:50〜龍飛崎14:0016:30発〜三厩駅17:46〜蟹田駅19:03‥‥(津軽線)‥‥青森駅19:52‥‥(青い森鉄道)‥‥陸奥市川駅21:21〜自宅2141

走行距離80.1`、平均20.6`、最高時速40.2`、自転車走行時間 3:54:09

地図

三厩駅前の観光案内板です

今回訪れたのは外ヶ浜町町と今別町。外ヶ浜町は旧蟹田町・旧平舘村の部分と旧三厩村の部分に二分されており、左の地図を見て分かるように今別町を挟んで飛地となっている。奥津軽の行政区域は複雑で、五所川原市、北津軽郡中泊町も互いに絡み合って複雑な飛地となっている。市町村合併でだいぶもめたらしいが仲が悪い?‥‥ということなのでしょうか?(狭い地域で、なんでこうなるの?)

 

 

下北半島

平舘の海岸から下北半島が大きく見える

津軽国定公園 袰月海岸高野崎:

 

高野崎

 

岬の先端には紅白の高野崎灯台がある。芝生には「注意:マムシ出ます!」の看板あり。そこから階段を降りていくと岩場を結ぶ橋「潮騒橋」と「渚橋」が架けられていて、橋を渡るとゴツゴツした岩場がある。晴れた日ならのんびりと釣りや磯遊びが楽しめそうだ。近くにはキャンプ場もあるが、廃校になった中学校の校舎を宿泊施設にした「海峡の家ほろづき」もある(料金3,500円、自炊で入浴料・調理を含む 0174-36-2166)。

 

 

 

 

高野崎2

岩場に降りて灯台を振り返る

 

ほたて塩ラーメン

海の家高野崎で「ほたて塩ラーメン」を食べる

ここは『人生の楽園』で紹介されたところ

 

高木恭造の文学碑「陽コあだネ村」:

 

高木恭造

袰月集会所前で 

高木恭造:

青森市出身。満州から引き揚げ弘前に眼科医院を開業する傍ら、詩や小説などの創作を再開。津軽弁での優れた詩を多数創作し、全国で方言詩の朗読公演を行なうなど精力的に活動した。代表作「まるめろ」は海外でも翻訳され、その朗読と共に作品としても高い評価を得ている。高木の死後、命日である1023日は「津軽弁の日」として楽しまれている。(Wikipediaより)

()コあだネ村

詩:高木恭造  

この村サ一度(イヅド)だて

()コあだたごとあるガジャ

()土台(ドデ)コァみんな(スオ)(ムシ)()れでまてナ

(ウシロ)(フサ)がた()ゲ山ネかて(ツブ)されで

海サのめくるえンたでバナ

見ナガ

あの(ムゲ)()コあだてる松前(マヅメ)の山コ

あの綺麗(キレ)だだ(シカリ)コア一度(イヅド)だて

(オラン)()の村サあだだごとアあるガジャ

みんな(ビン)ボ臭せくて

生臭せ体コしてナ

若者(ワゲモノ)(ンド)ァみんな他処(ホガ)サ逃げでまて

(アダマ)若布(ワガメ)()えだえンた

爺媼(ジコババ)ばりウヂャウヂャてナ

ああ  あの(オギ)(ハネ)海豚(エルガ)だえンた(ヘガレ)(ンド)

何処(ドゴ)()たやだバ

路傍(ケンドバダ)(ナゲ)られでらのァみんな(ムガシ)貝殻(ケガラ)だネ

(サガナ)(トゲ)コァ腐たて一本(エッポ)の樹コネだてなるやだナ

(アサマ)(シルマ)もたンだ濃霧(ガス)ばりかがて

(バゲ)ネなれば(オギ)亡者(モンジャ)泣いでセ

(津軽半島(ほろ)(づき)村で)

袰月村

文学碑のある袰月地区、集落の背後にはすぐ山が迫る。

人通りもなく閑散としてはいたが陽はあたっていた。

三厩村龍飛崎 階段国道339号:

 弘前市から東津軽郡外ヶ浜町龍飛に至る一般国道である。階段が国道に指定された経緯はいまだ明確にされておらず、諸説ある。国道339号が国道指定された際に、龍飛崎の丘の上から龍飛漁港へと下る区間について「役人が現地を見ずに地図上のみで国道に指定した」とする俗説や、最も有力とされるものとして「青函トンネル工事のためのバイパス道路を建設する計画があり、道路整備のため階段と知りながら暫定的に国道に指定された」とする説などが言われている。自動車通行可能な迂回路は別に存在したが、そちらを国道に指定し直そうとする案も出されたところ、すでに階段国道が有名になってしまっていたので、地元からは「この方が観光名所になるから」との旨により、あえて指定変更を中止させたという逸話がある。

全長は388.2m、段数は362段で標高差が約70mある。勾配は急であり、道幅は狭く直線的でない。途中に休憩するためベンチが設置されていて、階段脇には自転車を乗せることが可能なスロープも設置されているので、押して登れる。

階段国道2

国道の入口は集落の中

階段国道1

自転車を押して登り始める

階段国道3

階段の頂上

三厩漁港

三厩漁港と帯島、北海道を遠望

龍飛崎にて:

 

パノラマ

龍飛崎からは東に下北半島、北に北海道松前半島、西に日本海、南に権現崎(右端)そして竜泊ラインを遠望できる

近くに青函トンネル記念館(中央)がある。灯台下の海岸には遊歩道もあるようだが次回の楽しみにしよう

津軽海峡冬景色の歌碑

津軽海峡冬景色の歌碑

ボタンを押すとなかなかの音量で歌が流れ始めた。周りには誰もいないが何となく恥ずかしくなって碑の後ろに隠れてしまった。

白神岬

龍飛灯台と北海道白神岬を遠望 (外ヶ浜町の花:紫陽花)

津軽海峡を西から東へ流れる潮が早く、川のように潮目が見えている。

 

青函トンネルと記念館:

 青函トンネルは今別町浜名と北海道知内町湯の里を結ぶJR北海道の鉄道トンネルである。1954年(昭和29年)青函連絡船洞爺丸事故が発生したこともあり、青函トンネル建設計画が本格的に浮上。構想42年、工事24年をかけて1988年(昭和63年)に開通した。津軽海峡の海底下約100mの地中を穿って設けられたトンネル。「世界最長の海底トンネル」で全長54 km、海底部23 km

 記念館では完成までの技術や人々の情熱が実感できるものが展示されている。

青函トンネル

ケーブルカーで海面下140bまで下がることができる。ここには工事の作業坑として使われた一角に体験坑道があり、ガイドさんが説明してくれる。坑道の溝を流れる水は塩辛かった。

乗車券1,000円、見学時間40

三厩駅

三厩駅から輪行

初めての奥津軽の旅だったが見どころがいっぱいあった。輪行の旅は本当に楽しい。 (^_^)v

(平成281020日)

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